はじめに FIREは出口戦略が大事
FIREを目指すなら、FIRE後の取り崩し方を考えておくのは必須事項です。
そうでなければ、何歳でいくら貯めておくべきかがわかりません。
もちろん遠い将来のことなので自分や家族の寿命、生活の変化、予期せぬ出費、運用リターンなど、不確定要素だらけです。
それでも目安を考えておくことで、資産がショートしてしまったり、逆に貯め過ぎになってしまう可能性を低くすることができます。
今回は私なりの計算方法をご紹介します。
めっちゃざっくりです。
現在の資産と今後1年の予定
執筆時点(2025/01/22)で純資産7250万円あります。
厳密には特定口座での含み益が400万円くらいあるので、これより80万円くらい少ないです。
今年の退職までにあと60万円 × 4ヶ月=240万円貯金できる予定です。
その後は失業手当を受け取りながらバイトで食いつなぎ、2026年3月までは生活収支プラマイゼロで暮らすことを目標にしています。
それ以降は全くの白紙です。
想定利回りは年率3.6%
資産の想定利回りを年率3.6%(インフレ調整後)とします。
ご存知の通り株式中心の運用をすれば、歴史的にこれよりずっと高い利回りでした。
ジェレミーシーゲル氏によれば、過去の株式リターンはインフレ調整後で6.7%だったそうです。
私は債券やゴールド、仮想通貨にも投資しており、保有現金も考えるとこれよりも低く見積もるべきであると考えます。
また年3.6%の取り崩しであれば、非常に高い確率(約98%)で50年間、資産が枯渇しないようです。

これらの理由から、私は資産リターンを3.6%と仮定します。
シミュレーション結果
予定通りの場合
まず「2026年3月まで生活収支プラマイゼロ」が達成できた場合、その時点の想定資産は7800万円です。
そこから子供達が大卒社会人になる20年後までは毎月30万円取り崩し、その後は老人になり生活コストの減少、年金受給を考えて毎月20万円取り崩しとします。
そうすると60歳時点で5376万円、95歳で2218万円になります。
ゆとりはあるけどやや残しすぎかもしれません。
来年度に使いすぎた場合
次に「2026年3月まで生活収支プラマイゼロ」が達成できず、毎月20万円の赤字が出たとします。
その場合の2026年3月の想定資産は7600万円、60歳時点で4956万円、95歳で768万円になります。
ちょうどいい具合です。かなりDie With Zeroみがあります。
あと1年働いた場合
追加で1年働いたらどうでしょう。
年間で480万円貯蓄できると仮定します。
そうすると2026年5月までに8330万円になります。
そうすると60歳時点で6600万円、ここから毎月20万円使っても資産は減らなくなります。(95歳時点で6478万円)
「Die With 余らしすぎ」になります。失敗。
フルFIREするには
フルFIREするにはあと何年働けば良いでしょうか。
働いている間は年間480万円貯蓄するとして、リタイア後は毎月40万円取り崩すとします。
あと2年働くとリタイア時に9110万円、60歳時点で5064万円、95歳で1139万円となり、資産は枯渇しません。
計算することで生活コストの見直しができる
このシミュレーションにどんな意味があるのでしょうか。
思ったよりも資産が少ない場合、働く期間を長くしたり、生活コストを下げる必要があります。
逆に老後になっても資産が多く残りそうなら、お金がかかるやりたいことを早めにやるのが良いです。
具体的にはより早くリタイアする、旅行などの贅沢を増やす、子供の教育などに多く投下するなどです。
我が家の場合、今年引っ越しを考えており、私と妻の間で家賃の予算に隔たりがあります。
私は家賃+共益費+駐車場代で 8.5万円くらいを考えていますが、妻は築浅で駅近を希望しているので、10〜11万はかかります。
今回シミュレーションした結果、予算に余裕がありそうなので、妻よりの方に妥協できるなと感じました。

土地値に近いボロ戸建を買って住むのも考えましたが、絶対反対されるので諦めました。
お金を増やしすぎないように、価値あると思えるものや経験に、意識的に変えていきます。
まとめ
・筆者は利回り3.6%で計算している
・60歳までは毎月30万円取り崩しでも資産は余裕
・計算することで今の生活レベルを適切に上げ下げできる
Youtubeを見てると、時間ができると働きたくなるという方が多いみたいです。
自分がどうなるか、今から楽しみです。
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