スワップアービとは
今回は現在私が実践していて、何度か記事にしているFXスワップアービトラージの話です。
FX業者のスワップの違いを利用し、通貨を両建てすることで利益を得る方法です。

今のところ満足するリターンが出せていますが、改めてこの手法に内在するリスクについて考えてみました。
これまで考えていたリスク
ノーリスク、労力なしで預金以上の利益を得る方法はこの世にありません。
FXアービにも多くのリスクがありますが、一番大きいのはスワップの改悪です。
ポジションを建てたのにすぐにスワップが悪くなってしまったら、赤字撤退となります。
次に大きいのは操作ミスでの損失です。
買いと売りを逆にしてしまったり、買ったと思ったら買えていなかったり、キャンペーンの申し込みを忘れたり、など様々あります。
とはいえ価格変動リスクを避けて利益が出せるので、株式などのリスク資産とは全く違うアプローチで利益が出せるのは、分散という観点から大きなメリットです。
軽視していたリスク
その他には大きな為替変動により、買いか売りのどちらかに大きな損失が出てしまい、ロスカットが発生しうることは非常に大きなリスクです。
私は1日数回は為替を確認して、証拠金維持率が150%程度になるように、入出金を繰り返しています。
FX業者によってロスカットが100%のところと50%のとこがあるので、そこも考慮して証拠金を調整しています。
それでももっと短時間で為替が大きく動くことがあります。
数分間に数円動くこともあり、これを「フラッシュクラッシュ」と呼ぶそうです。
どうもこのフラッシュクラッシュは、2年に1回くらい起きているみたいです。

主要通貨で最も大きなインパクトがあったのは、2015年に起きたスイスフランショックです。
当時フランは1ユーロ1.2フランを超えないように為替操作をしていましたが、それを突如廃止にしました。

フラッシュクラッシュで何が起きる
相場の急変動が起きると、必ずスプレッドが開きます。
例えばドル円は0.2銭のところが多いですが、これが数銭かそれ以上に大きくなります。
どちらかのポジションがロスカットとなり、会社によっては多額の手数料が発生します。
私の保有する口座では、ロスカット手数料は以下のようです。
無料:DMM FX、SBI FXトレード、LIGHT FX、みんなのFX
有料:GMOクリック証券 1万通貨あたり500円
そして残ったポジションも手仕舞いしなければなりませんが、その時はとんでもない大きなスプレッドになっているので、そこでも大きな損失が出ます。
そして大抵の場合、ポジションを焼き尽くした後は急激に値を戻すことが多いので、反対ポジションも大して利益は出ません。
フラッシュクラッシュが起きた時の損失額は過去のデータ、経験がないためわかりません。
1年分の利益(5〜6%)が吹っ飛ぶくらいは全然あり得るでしょう。
筆者の戦略
フラッシュクラッシュはまさに地震のようなもので、どこまで備えるかは個々人の考え方次第です。
証拠金をたんまり積んでおけばこのリスクは避けられますが、その分普段の利益が小さくなります。
私は1年半くらいFX両建てをやっていますが、幸いこれまで遭遇したことはありません。
2年に1回くらい起きているので、そろそろな気もします。
そのリスクを踏まえてですが、これからもFX両建ては続けていこうと思います。
何か定量的な価値判断があるわけではないですが、

大地震が来るかもしれないけど、それを怖がってたら外で遊べないじゃん!
みたいな感覚です。
その代わり少し資金を厚めに持っておいて、「ちょい暴落」には耐えられる準備をしておきます。
その時々で得られる金額は違いますが、FX両建てができなくなる未来は当面来なさそうなので、痛い目見るまでは続けていきたいです。
まとめ
・リスクについても正しく認識、対処できていると思っていた
・フラッシュクラッシュというものがあるらしい
・これが来たら大損間違いなし、損失額も未知数
・でもうまくいっているうちは続けたい
こういう情報交換のためにオフ会やってみたいなと思いました。
田舎住みだからあっても行けなさそうだけど。
2025/01/30追記
当記事を書いた後に、下記のサイトを見つけました。

この方はレバレッジを3〜4倍にしているようで、新興国通貨では20%くらいの下落に備えるよう忠告しています。
フラッシュクラッシュは、全てプラススワップ側で起こってきたと書かれてあり、ポジションを作る際の参考になりました。
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