目次
はじめに 私の分散投資
私は株式を中心とした、分散投資を心がけています。
外国株は米国よりも全世界派、下落リスクを減らすためデュアルモメンタム投資、REITも買って、仮想通貨も含めたコモディティも…
こうすることで少しでも安全に、手堅く儲けようと運用してきました。
以下のバランスを目指して資金を振り分けています。
今回はこの中のコモディティ部分、プラチナを損切りしました。
またコモディティを中心に、アセットアロケーションについて考え直しました。
プラチナを損切り
プラチナは年初に買い、2〜3月にかけて大きく値上がりしましたが、その後値下がりが続きました。
今後買い直すかもしれませんが、今は買った時の前提が崩れた、投資に迷いがあるため損切りしました。
プラチナは週足RSIが40を切っており、ここら辺で反発することが多いので、短期的には買いかもしれません。
でも私はトレードの才能がないので、テクニカルで売買はしないようにしています。
投資すべきコモディティは何か
各コモディティの期待リターンと株式との相関
ところでこれら貴金属の期待リターンはどのくらいなのでしょうか?
よく株式は歴史的に7%/年くらいだと言われます。
ゴールドは?シルバーは?鉄や原油は?
基本的にはどれもインフレ率に等しいと考えて良いでしょう。
もちろん産業構造の変化で価値が変わったりすることはあると思いますが。
例: クリーンエネルギー主体になって原油の価値が下落する
ゴールドなど貴金属について
コモディティといえばゴールドが最も人気ですが、他のコモディティと比べて期待リターンが優れているわけではありません。
私の考える、ゴールドの優れている点は以下の2つです。
・株式との相関が低い
・他のコモディティに比べて保有コストが安い
最後にチャートを載せますが、貴金属の中ではシルバー、プラチナ、パラジウムの中で株式との相関が最も低いです。
これはゴールドが産業用ではなく、宝飾や投資対象として主に利用されているからです。
保有コストで言えば、米国ETFのGLDMはコストが年間0.18%で、そこらの株式ETF並みに抑えられています。
その他のコモディティ
その他卑金属、原油などエネルギー、農産物がコモディティ分野の投資対象になります。
卑金属(鉄、亜鉛など)、エネルギーはいずれも株式との相関が高く、分散対象としては不適格と言えます。
農産物は株式との相関は低いですが、流動性が低く、保有コストが高くつきます。
1%/年はかかってしまい、これも不適格と言えるでしょう。
仮想通貨の位置付け
仮想通貨は大手企業が決済手段として採用する動きが加速しています。
またヘッジ目的で米国企業がビットコインなどを保有するといった報道もなされています。
これらの動きは、今後仮想通貨と株式の相関が強まることを意味します。
とすると仮想通貨は魅力的な投資手段ではなくなる可能性があり、ボラティリティの高さを考えても、資産の1〜3%程度にしておくべきでしょう。
仮想通貨の期待リターンは見積もりが難しいです。
基本的にインフレ率と同程度と考えられますが、レンディングによって金利のような報酬を得ることもできます。
従来のアセットで考えると、低格付けの社債に近いかもしれません。
投資対象は金、銀、仮想通貨
結局投資対象としては、
◎ ゴールド
◯ シルバー、仮想通貨
× 卑金属、エネルギー、 農産物など
を考えます。
例えば私の場合、コモディティを10%程度保有しようと考えています。
その場合、
ゴールド 8%
仮想通貨 2%
もしくは
ゴールド 6%
シルバー 2%
仮想通貨 2%
のどちらかにしようと思っています。
個人的にシルバーを買うかはまだ決めかねていて、もう少し考えます。
今回コモディティの話なので挙げませんでしたが、高格付けの債券はもちろん◎です。
投資先、投資法としては、
ゴールド: SBI、楽天証券でGLDM
シルバー: 日本の1542
仮想通貨: GMOコイン
がコスト、流動性に優れていると思います。
コモディティETFのおすすめはこちら
REITは株式と相関高いが、期待リターンは株式並み
少しだけREITに触れておくと、REITは株式と同程度のリターンが期待できます。
ただREITの市場規模は非常に小さいので、株式の10〜20%以下に留めると良いでしょう。
まとめ
・コモディティ投資について迷っている
・ゴールドメインは変わらない
・株との相関の低さから、プラチナ → シルバーを検討中
・仮想通貨はやはり少額で
コメント
こんにちは。
記事では高格付けの債券が良いと書かれていますが低金利かつ利上げが予想されている現在に債券を持つ理由はあるのでしょうか?
コメントありがとうございます。
確かに米国CPIは+5%以上が続いており、年内にもテーパリングが始まるとの声もあります。
しかし私は債券価格も含めて、未来の市場予想はできないと考えています。
事実テーパリングが早まりそうという報道後、債券価格はむしろ上昇(利回り低下)しています。
なのでこれまでの原則通り、株債券の合わせ技は今後も機能すると思っています。
債券については以下にも書いているので、良ければご覧下さい。
https://shotaro37.hatenablog.jp/entry/2021/06/09/175114
2021-06-09 低金利だから債券は買わない、は間違い!金利は700年間下がり続けている