はじめに 前回の続き
前回、私の大好きなyoutubeチャンネル「リベ大」の考えについて、私が疑問を感じるものを挙げました。
今回はその続きです。
インデックス投資と高配当株、半分ずつがバランス良い
リベ大ではインデックス投資も、高配当株投資もいずれも勧めています。
効率よく資産を増やしたいならインデックス、今の生活を良くしたいなら高配当株投資が良いと言っています。
確かに資産そのものを取り崩すことに抵抗がある人も多いでしょう。
一方で配当や分配金は比較的使いやすいという性質があります。
資産の取り崩しをしたい人が高配当株投資をやるのは、わからなくはありません。
ただインデックス投資と高配当株投資を両方やるのは意味がよくわかりません。
投資信託の分配金がゼロ、高配当株の利回りが4%とすると、株式全体の利回りは2%となります。
全世界株ETFのVTは、利回りが2%程度あります。
資産全体の利回りは、VTや2559を持っているのとほぼ同じです。
であればわざわざ難しい高配当株投資などやる必要がありません。
NISAつみたて投資枠では、配当の出るETFを購入するのが非常に難しいので、全てVTにはできません。
それでもインデックス投資+高配当株をやる理由にはならないと思います。
私の考え(分配金のあるインデックスETFを保有する)と全く同じ質問がライブ中に出たことがありますが、学長は「それは中途半端やな〜」と言ってました。
私には中途半端の意味が全くわかりませんでした。
iDeCoはおすすめしない
NISAは全力でおすすめするリベ大ですが、iDeCoは勧めていません。
正確には、枠が大きく広がった新NISAがあれば、もはやiDeCoは必要ない、という考えです。
NISAだけで老後資金は準備できる、iDeCoは出口の課税を無視している人が多いから、というのが理由です。
確かにiDeCoには受け取り時の税金がかかります。
一時金の場合は退職金扱い、年金受け取りの場合は他の年金と合算して課税されます。
受け取りが数十年先になる方が多く、また特別法人税が復活する可能性もゼロではありません。
(私はゼロだと思っていますが)
不確定要素が多い中、解約ができないiDeCoを敬遠する人の気持ちもわかります。
しかし節税で言えば、生活できる収入がある方はほぼ全員、NISAよりもiDeCoの節税効果が大きくなります。
💰所得税率が低い低所得者
💰退職金が控除を超えるほど大きい
という2つを満たすと、確かにiDeCoの魅力はあまり無いですが、収入が低くて退職金が多い人なんてほとんどいません。
税金対策の経営者くらいでしょう。
なので私は断然NISAよりiDeCo派です。
今回資金ロックされる「メリット」については割愛しました。
15年以上の長期投資には株式を貯めよう
リベ大では3年以内に使う予定のお金は現金で、15年以上先のお金は株式を貯めようと言っています。
「株式を貯める」はとても良い表現だと思います。
4年から14年の間はマーブル模様で、その他の資産なども考慮して決めるべきだみたいです。
私はお金に色はついていないので、明日の買い物代だろうが、自分の葬式費用だろうが同じお金として考えています。
全ての資産額から、自分に合った株式比率、債券比率、外貨比率を決めればよいと思います。
その上で必要なお金は必要なときに、必要なだけ取り崩すのが理論上は最適です。
ライブの質問で、「15年先の予定資金を株式投資して、12年経ったら残りが3年になるので、売却すべきということですか?」と聞いている方がいました。
皆さんならどう答えますか?
両学長🦁は「それは株式で運用したままでいい」と答えていました。
これはリスクの考え方が一貫していません。
何年前から投資していようと、残りが3年ならば、それは今から現金を投入するのと何も違いはありません。
3年しか投資できないなら現金で持っておけというのなら、運用期間が3年を切った投資は全て売却しなければ論理が破綻します。
国民年金の追納はするべき
よくある質問に、「今の余剰資金を国民年金の追納、奨学金の返済、NISA、どれにあてたら良いでしょうか」というものがあります。
両学長🦁は
・奨学金の返済は、利率が低くても先にやるべき
(借金なんてするんじゃねぇ!)
・NISAはその後で
という主張です。
まともな考えだと思います。
しかし若い時の追納は見た目以上に機会損失になります。
当ブログで以前、学生時代の国民年金を追納すべきか、という計算をしたことがあります。
https://shotaro37.com/national-pension-cant-be-paid-off/
ここで一例を挙げると、30歳で追納か投資を選択するとして、年金受け取りの65歳まで35年あります。
GPIFの年率リターンは2023年までで4.33%なので、35年GPIFと同じ運用ができたとすると追納分の資産は4.4倍になります。
これを生きている間に年金で回収するのはほぼ不可能です。
というわけで、私は学生時代の年金は追納していません。
まとめ
・キャッシュフローが欲しいならインデックスETFを買えば良い
・iDeCoはほとんどの労働者にとってNISAより節税メリット大
・学生時代の国民年金は追納しなくて良い
ライブはとても面白いので、ぜひ1回でも聞いてみてください。
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