リベ大の反論①〜オルカンは人類の成長に賭ける?〜

はじめに 筆者はリベ大の大ファン

投資に興味があって、Youtubeを見る方なら、リベラルアーツ大学チャンネル、通称「リベ大」を知らない人はいないでしょう。

チャンネル登録者は260万人を超え、オンラインコミュニティや税理士法人やクリニックをいくつも開業する、巨大コンテンツです。

 

筆者はリベ大の大ファンで、毎日2時間ほど配信されているライブを、8割くらい視聴しています。

勉強になるし、話は面白いしで、飽きることなく聞き続けています。

 

そんな私が感じた疑問や反論を、今回は列挙したいと思います。

 

 

反論1 インデックス投資の根拠「人類が成長する」

リベ大に限らず、多くの株式投資系コンテンツで広く分散されたインデックス投資を勧めています。

もっと具体的には、S&P500かオルカンを勧めています。

私もそのように投資していますが、その根拠として、「インデックス投資は人類の発展に賭ける投資」だと言っています。

 

これは本当でしょうか?

確かに株式投資の利益(配当)の源泉は企業の利益であり、世界中の企業が利益を出していることは人類の発展と考えるのは自然です。

しかし理論的には、株式の期待リターンは企業の(現在予想される)利益とは無関係です。

 

経済成長しなくても株価が上昇する理由 リスクプレミアムの謎

 

私は山崎元さんの著書でこの考えを学びました。

 

 

毎年1%値下がりする株式は誰も買わない

7月終わりか8月初めのライブで、こんな話がありました。

「たとえば毎年必ず1%値下がりする株があったら、そんなの誰も買わんでしょ」

 

ゼロ金利時代の、信託報酬1%の日本短期国債があったらこれに近いものになるでしょうか。

金利がつかないのに1%のコストが取られ続けるものには、確かに投資したい人はいないでしょう。

 

しかし実際には株式は将来の下落を織り込むように、「即座に」株価が下落します

その結果、全ての株式が同じ期待リターンに落ち着きます

 

なので私は、毎年必ず1%下落する株も、(現実には存在しないが)分散のために喜んで買います。

 

 

反論2 高配当株は入口難しい、出口簡単

リベ大では基本的にインデックス投資を勧めていますが、国内高配当株投資も積極的に勧めています。

理由としては「インデックス投資ではキャッシュフローがなく、生活が良くなる実感がないから」だそうです。

 

またインデックス投資は取り崩し方が難しく、資産運用が進む人ほど心理的に売るのが難しいと言っています。

入口簡単だけど出口は難しい。

 

一方高配当株は、銘柄選定や買い時は難しいものの、買ってしまえばあとは配当を受け取り続けるだけ。

「入口難しく出口簡単」というわけです。

 

 

さて、まずインデックス投資の考えについては概ね同意できます。

出口戦略は私を含め、多くの「投資家が悩むところです。

代表的なのが4%ルールですが、実際に4%取り崩し続けて良いのか、賛否あります。

 

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一方高配当株、特にその出口戦略については全く賛同できません。

私も2020年に高配当株投資を始め、執筆時点で650万円ほどを保有しています。

購入後も年に1回は、持ち株の業績をチェックし、入れ替え銘柄がないかなどの総点検をしていました。

上がり過ぎたものはリバランスが必要だし、減配などで最初の投資理由が消えた銘柄も毎年1つや2つは出てきます。

株式公開買付(TOB)で上場廃止になるものもあります。割安株では特に。

 

これだけ手間と時間をかけても、インデックス運用を上回る根拠はありません。当たり前ですが。

 

また高配当株を取り崩ししないのは、私はもったいないと思います。

できる限り資産を使い切って死にたいからです。

この辺は考え方と資産額によるでしょうが。

 

少なくとも高配当株の「出口簡単」は絶対に嘘です。

手間に見合わないのと、個人的に配当金に喜びを感じなかったので、今後4-5年かけて辞めることにしました。

 

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まだまだ書きたいことがあるので、続きは次回にします。

 

 

まとめ

・筆者はリベ大の大ファン
・でも株式投資に関しては納得できないところが多い
・インデックス投資は人類が成長しなくでもリターンは期待できる
・高配当株投資は入口も出口も難しい

 

次回は

インデックス投資と高配当株を半分ずつがバランス良い
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の反論を予定しています。お楽しみに。

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