育休取ったら人生は大きく変わる 長期休暇にためらう人へ

はじめに 第2子が5月に誕生予定

息子の育児に追われている我が家ですが、今年第2子が誕生予定です。

第1子ではすったもんだの末、生後5ヶ月からちょうど半年間、育児休業を取得しました。

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このたび第2子が5月ごろ誕生予定で、そこから1年間フルで育休を予定しています。

今回は育休を職場に告げるまでの過程や、育休を取らない(取れない)方に向けて書いていきます。

 

安定期に入ったところで上司に報告

いわゆる安定期と言われる、妊娠5ヶ月(16週) を過ぎたところで、診療科の部長に報告しました。

流産は全妊娠の15%ほどに発生するが、16週を過ぎると1%程度に減少する。

またほとんどの妊婦がつわりを乗り越える時期とされる

「あの、〇〇先生」
「おぉどうした」「妻が2人目を妊娠しまして」
「あぁそうか、おめでとう」「それで大変申し上げにくいんですけど、また育休を取らせて頂きたくて…」
「また半年か?」

「いえ、1年間…」
「1年⁉︎」

「はい…」
「まぁ、労働者の権利やからな。僕はもう良いとも悪いとも言われへん。事務長にも伝えといてな」

「はい、失礼します…」

 

時間にして1分ほどでしょうか。

今回は第1子に比べてとてもあっさりしていました。

 

文面からは伝わりにくいかもしれませんが、上司は快くOKしているわけではなく、もはや説得や叱責を諦めている状況です。

その諦めを勝ち取ったのは第1子での半年以上にわたるやりとりでした。

 

第1子では同時期に妊娠を伝え、育休取得希望を伝えたのですが、医局から代わりの人が出せない、病院も回らないという理由で、生まれた次の月に8日間の有給取得という形で終わっていました。

その後生まれる直前に、「今回は諦めるから、代わりに半年後から半年間育休を取らせてくれ」と言い、最終的に生後5ヶ月から半年間育休を取得しました。

 

「そういう人」だと思わせる強み

毎日必ず定時上がり、有給フル消化などもそうですが、そういう文化がない職場だと、当然の権利を行使することも難しいことが多いでしょう。

変わったことをするとき、最初は言われのない誹謗もあるかもしれません。

 

ただそこを乗り越えると、もはや抵抗は無くなっていきます。

自分も周りも。

今回私が「そういう人」になったのだと強く感じました。

 

社内で出世したり、しがみつきたいと考えている人には向いていないかもしれませんが、私はとても生きやすくなりました。

 

何が自分の幸せかを一番に考えた

前回の育休は子供が産まれていない中で時期や長さを決めました。

育休は半年間、生後11ヶ月で復帰したのですが、妻からはあと1ヶ月取ってと何度も言われました。

今思えばあと1ヶ月伸ばせば良かったと少し後悔しています。

 

ただ今度は子育てがどんなものかわかっています。

抱っこをせがんで両手を伸ばして「なあ」と言う時、寝顔を見ている時に幸せを感じます。

うちの子は言葉が遅く、まだ「なあ」しか言いません。

 

一方で仕事中に幸せを感じる時は思い浮かびません。

となれば、なるべく多くの時間を家族で過ごせるように動くことが私の幸せとなります。

今回1年取ることに迷いは全くありませんでした。

 

「育休なんて取れないよ」という方々へ

「長期間の育休なんてとても取れない」と感じている男性社員(ひょっとしたら女性も)が多いと思います。

その理由をいくつか挙げて、解決策を考えてみます。

とはいえ、どれも「いいから休んじゃえよ」という結論に行き着くのですが。

 

育休という選択肢が頭にない

まず育休を取るという選択肢がない男性が半分以上だと思います。

子供が生まれる前の私がそうでした。

 

同級生に時短で働いているという人がいるのを聞いて、ハッと目が覚めた感じでした。

 

最近は男性育休のニュースも増えているので、徐々にこのような人は減っていくはず。

 

お金の問題

生活費の関係で働かざるを得ないという家庭もあるでしょう。

でも社会保険料を含めれば、半年間は収入の8割が補填されます。

育休に関する厚生労働省作成のPDF

お金が理由にはほぼなりません。

休む前に少し貯金すれば済む話だし、周りを頼れるなら頼っても良いと思います。

 

自分がいないと回らない

自分がいないと会社が回らない、周りに大きな迷惑がかかるという罪悪感から取れない人が多いでしょう。

実際、いなくなっても全く問題ない社員などいないと思います。

もしそうなら今雇われていることに問題があります。

 

でもいなくて困る人材ほど、これまで会社に大きく貢献している人材なので、法律で決められている権利くらいは行使すべきでしょう。

なので逆説的ですが、いなくて困る人ほど休暇は取るべきです。

 

戻った後が不安

戻った時のポジションがない、昇進できなくなるという不安もあるでしょう。

でも戻った時に冷遇されるような職場には長くいない方が良いです。

 

昇進が遅れる、できなくなるという問題は一人では解決のしようがありません。

休暇を理由にした解雇や降格は法律で禁じられていますが、何かと理由をつけて冷や飯を食わされる可能性は大いにあります。

 

どうしても今の職場にしがみつきたいと考えている人は、周りが取っていないなら育休はやめても良いかもしれません。

搾取され続けるだけだと思うので、全くおすすめしませんが。

 

職場の空気が許さない

それ以外にも育休を取らない(取れない)問題は周りの関係だとか、空気的にちょっと、みたいなところはどうしてもあると思います。

人生において何を優先すべきかを考えれば、自然とこの呪いは解けていきます。

スティーブ・ジョブズの2005年スタンフォード大、卒業式スピーチにこんな一説があります。

Almost everything — all external expectations, all pride, all fear of embarrassment or failure – these things just fall away in the face of death, leaving only what is truly important.

ほとんど全てー外部からの期待、プライド、恥や失敗に対する恐怖ーこれらは死を前にすると消え去り、本当に大事なことだけが残る。

 

あなたも私も必ず死にます。長くても数十年で体も感情も消え去ります。

本当に大事なものは何か、見えてくるはずです。

 

「何かをする」よりも「何かをしない」はずっと簡単

リベ大youtubeを見ていると、月5万円の事業収入を手に入れようと繰り返し伝えています。

行動すれば誰でも到達できるらしいのですが、私にはとてもとても、という感じです。

当ブログをはじめ、ウェブライターやアマゾンアフィリエイトなども試したのですが、どれも全く形になりませんでした。

 

でも休みを取るというのは何の努力も要りません。

100%確実に達成可能です。主体的に行動しなくても、人生の先輩にアドバイスを求めにいかなくても大丈夫です。

継続力もいりません。

 

それでも人生変わります。本当に大事なものが見えてきます。

子供ができたら育休取りましょう!

 

まとめ

・5月に第2子誕生の予定
・今回は育休申請があっさりいった
・休暇に対してマインドブロックがかかっている人が多い
・本当に大事なことは何か、考えればすべきことは見えてくる
・休暇を取ることは努力も才能もいらない。なのに人生変わるよ

今回は育休に限定して書きましたが、普通の有休、介護休暇、転職、退職など全てに当てはまる考えだと思います。

例えば2週間有休を取って行ったことのないところへ行く。これだけでもとても大きな経験になるはずです。

参考になれば嬉しいです。

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