はじめに 前回までのおさらい
このところFXのアービトラージにハマっています。
SBI証券でドル円ショート(売り)
という取引をするだけで、為替リスクを取ることなく安定的に儲けようという狙いです。
これまでは始める前に調べたことや取引の予定を書いていましたが、その後実際に初めてみて、
・気をつけなければいけないこと
・失敗
これらを記録し、共有したいと思いました。
今回はアビトラシリーズ第3弾になります。
資金をこまめに移動させる必要あり
証拠金をどう保つかが、このアビトラの最も頭を使うところです。
・多く建てすぎると急激な為替の変動でロスカットを食らう
この間でちょうど良いポジション量にする必要があります。
前回も書きましたが、私は証拠金倍率を15倍以内にするようにポジションを建てました。
つまり1万ドルあたり140万円 ÷ 15=9.33万円
を両方の口座に入れておくということです。
(1ドル140円で計算)
ただ取引はこれで終わりではありません。
ドル円がどちらかに3.73円動くと、25倍の証拠金割れを起こしてしまいます。
そうしないために、前もって資金を移動させる必要があります。
例えば1ドル140円だったのが142円に動いたとすると、ショート(売り)を仕掛けていたSBI證券FXの方で2万円の含み損が出ます。
(この時の証拠金倍率は19.4倍に上がります。)
LIGHT FXから2万円出金し、SBI証券に2万円入金することでお互いのポジションを初期状態に戻すことができます。
ただ証拠金移動には時間がかかる
LIGHT FXの方は午前11時までに出金手続きを行えば、原則当日の出金が完了するようです。
しかし1日1回しか出金ができません。
LIGHT FXのHPより
SBI証券はもっと遅く、15:30までの依頼で翌営業日振り込みです。
(SBI新生銀行の場合は即日振り込み)
SBI証券のHPより
このように出金には時間がかかってしまうので、相場が動いたら早めに出金手続きをする必要があります。
そのためには相場をチェックすることも重要です。
17時ごろから夜中にかけて大きく動くことが多い気がします。
また含み損は当然追加の証拠金が必要になりますが、含み益は出金することができません。
おそらく5円以上動いた場合は、含み益が出ている方を一旦利確しないと(必要資金の一部は)出金できなくなります。
この場合往復の取引コスト、また一瞬で買い戻すとしても損失が出る可能性があります。
どうしても資金移動が間に合わない時には、一部のポジションを閉じて必要証拠金を減らすことでロスカットを防ぎます。
このように正しいメンテナンスができないと、思わぬ大損失を被る可能性もあります。
筆者は65万ドルを建てた
私は現在65万ドルを両建てしています。
(資金量的に、証拠金倍率を15倍以内に保てる水準)
これ以外に、1ヶ月以内に支払うカード支払い分を確保し、その他緊急用+生活資金として80〜100万円ほど残しています。
少し余裕をもってやっているつもりですが、これでも結構ハラハラします。
例えば7月18日から21日にかけて、ドル円は138円から142円近くまで、4円以上円安が進行しました。
ドル円60分足チャート 外為どっとコムのHPより
何もしていなかったらロスカットされる値動きです。
なれていない方は13〜14倍以下で始めると良いでしょう。
執筆時点(2023/07/22)では1日40円のスワップ差があり、まだ有効に機能しています。
もし興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。
これまでの失敗
ショートをSBI証券で建てました。
これは持っているFX口座の中でスプレッドが小さく (ドル円で0.2銭)、売りと買いのスワップさが小さい(ドル円で4円の差)ことが理由でした。
またSBI証券内で保有している有価証券を証拠金がわりに使える制度(FX株券担保サービス)があることも大きな魅力でした。
ところがスワップやスプレッドについてはGMOクリック証券やDMM FXの方がわずかに有利で、株券担保サービスは国内株式しか使えないことを知りませんでした。
私は投資信託しか持っていないので使えませんでした😭
とはいえ大きなミスではないので、このまま継続したいと思います。
話は変わりますが、GMOクリック証券はトレアイというサービス(現実の利益/損失をランキングしたもの)をやっています。
FX業者としても非常に優秀ですし、見るだけでもめっちゃ面白いのでおすすめです。
まとめ
・思ったより資金移動に時間がかかる
・証拠金15倍でもハラハラ
・現状トラブルなく利益増加中
・SBI証券が良いと思ったがそうでもなかった
このままトラブルなく進んだ場合、スワップ差が10円を下回ったら一部撤退、5円を切ったら終了しようと思っています。
また報告します。
追記 (2023/08/10)
開始3日後から米ドルのスワップが下がり始め、わずか1週間で利が乗らなくなってしまいました。
その後英ポンド、メキシコペソに乗り換えて継続しましたが、他のキャンペーンが出てきたこともあり、2週間でほぼ完全撤退となりました。
一連の取引での利益は1.1万円。
1000万円以上注ぎ込んで、時間もかけた割にはかなり寂しい結果となってしまいました。
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