eMAXIS Slimオルカン、米国株式の決算を確認

はじめに 交付運用報告書が発表に

6月は多くの3月決算の企業で決算発表や配当金の支払いが行われます。

投資信託も決算があるのをご存知でしょうか。

 

今回は最も純資産額が大きい2ファンドの決算を確認します。

eMAXIS Slim全世界株式
eMAXIS Slim米国株式

日経新聞HPより

 

決算で何より大事なのは実質コストなので、これを中心に見ていきます。

 

 

eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)

 

総コストは0.131%でした。

決算書の次のページには総経費率のグラフが示されていますが、これには売買手数料や取引にかかる税金が含まれていません。

税金や手数料も投資家が負担するため、これらを除いて計算する理由はありません。

 

オルカンは2023年9月8日に、信託報酬を年0.11330%から年0.05775%に引き下げました。

これを踏まえると、現在の信託報酬のままだと、来年は0.02%ポイントほど安くなる(=0.111%)ことが予想されます。

 

ベンチマークからの乖離は -0.2%でした。

 

 

(除く日本)について

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)も確認します。

 

 

総コストは0.135%で、オルカンよりも0.004ポイント高くなりました。

 

ベンチマークからの乖離は 0%でした。

 

 

eMAXIS Slim米国株式

 

総コストは0.104%でした。

 

発表されている信託報酬はオルカンよりも高いですが(0.09372% – 0.05775%=0.03597%)、総コストはオルカンよりも安くなっています

(来年のオルカンは0.111%ほどと予想されるので、それよりも安い)

 

わずかな差ではありますが、コスト面では米国株に軍配が上がります。

 

ベンチマークからの乖離は +0.3%でした。

 

 

まとめ

・eMAXIS Slimオルカンと米国株式の決算を比較
・(除く日本)はオルカンよりもコスト高
・信託報酬はオルカンが安いが、総コストは米国株が安かった

 

投資信託ではこの2ファンドが最も大きいですが、東証ETFではTOPIX ETF(1306)が純資産23.7兆円でトップです。豆知識でした。

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