eMAXIS Slim外国株シリーズのコスト比較

圧倒的人気のeMAXIS Slimシリーズ

 

個人投資家の中で、投資信託で圧倒的人気を誇るeMAXIS Slimシリーズ。

純資産ランキングで1、2位を独占しており、3位以下に大きな差をつけています。

 

日経新聞HPより引用

 

人気の秘密はコストの安さで、他社が下げれば最安水準に追従するという戦略で、安心して長期投資できるようになっています。

これは当たり前の戦略ではなく、世界最古のETFであるSPYの保有コストは0.0945%で、後発のVOOやIVVの0.03%を大きく上回っています。

またQQQは0.20%ですが、同じ会社(Invesco)から全く同じ投資先(NASDAQ100)で保有コストが0.15%の商品(QQQM)が、その後に発売されています。(GLDとGLDMも同様)

 

私も投資信託はほぼ全てeMAXIS Slimで統一しています。

今回はeMAXIS Slimシリーズの保有コストを比較したいと思います。

 

 

目論見書に隠れコスト記載が義務化

2024年4月以降、投資信託の目論見書に「総経費率」の形で隠れコストを含む総コストの表示が義務化されました。

これまでは運用報告書にしか記載されておらず、また会社によっては非常にわかりにくかったので、大きな進歩となりました。

今回比較する数字は、全てeMAXIS Slimの目論見書から引用しています。

 

ETFは今でも総経費率の把握が非常に困難で、決算短信を見て自分で計算する必要があります。

 

 

eMAXIS Slimシリーズ比較一覧表

外国株を有するeMAXIS Slimファンドと、コストの一覧は以下の通りです。

 

純資産額は2024/10/08時点

 

桁が多くてわかりづらいですが、実質コストが最も安かったのは米国株式でした。

続いてオルカン、オルカン(除く日本)が続きます。

 

しかしここで注意点があります。

オルカンは2023年10月に信託報酬の引き下げを行いました。

この表では年度途中に引き下げられたため、今年度はさらに下がると考えられます。

それを考慮した予想ベースの比較がこちらになります。↓

 

 

今度はオルカンが最安値となり、除く日本、米国株式と続く結果となりました。

 

 

筆者の雑感

どれも隠れコストが小さく、非常に上手く運用できていると感じました。

その中でも純資産額が小さい3地域均等、全米株式の隠れコストが大きく、規模の大きいファンドを買うことの優位性が明らかになりました。

新興国株の隠れコストが大きいですが、これはどの新興国ファンドも同じ傾向なので仕方ないでしょう。

8資産バランスは運用している商品を考えると、隠れコストが小さく魅力的に感じました。

 

やはり優秀だったeMAXIS Slim。今後も長期投資の中心的存在であり続けるでしょう。

 

 

まとめ

・投資信託目論見書に実質コストの記載が義務化
・eMAXIS Slimシリーズのコストを一覧比較
・オルカンが最安コストとなり、他も全体に低コスト
・規模の大きなファンドを買うのが正義

それにしてもオルカンよりも米国や先進国の方が信託報酬が高いのは、やっぱり不自然ですね。

米国株は0.01%下げるだけで5億円の減収になるので仕方ないかもしれませんが。

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