はじめに モハP チャンネルの紹介
Youtubeで非常に興味深い動画を観ました。
元機関投資家のモハPチャンネルという方が、中国の国債について語っていました。
毎回10分程度で短く、字幕付きで見やすく、毎回独自の視点で語っておられるのでおすすめです。
このニュースは我々一般投資家にも大きく関わってくることなので、今回取り上げたいと思います。
動画の要旨
動画のまとめは以下の通りです。
・5月17日から中国の国債発行が増加
・20〜50年の超長期国債を約20兆円発行
・海外投資家も多く購入
・その理由はFTSE WGBIの中国比率が上昇したから
(WGBI : World Government Bond Index)
・2021年に初めてFTSE WGBIに中国が組み入れ
・その後比率はどんどん上昇。10%近くに
・GPIFは中国国債を買わないと発表している
・FTSEが中国を増やしている理由は不明
・イギリスと中国が近い関係だから?
もっとまとめると、
「世界一の債券インデックスが中国の割合を急激に増やしている。これってヤバいんじゃないの?」
という話でした。
さてこの話題、我々にどういう影響があるのでしょうか。
FTSE を採用している外国債券ファンド
主要な債券ファンドは多くがFTSEのインデックスを採用しています。
具体的には、
・たわらノーロード先進国債券
・Smart-i 先進国債券
・ダイワつみたてインデックス外国債券
・上場外債(1677)
・世界国債(2511)
これら主要な外国債券ファンドは、全てFTSEをインデックスとしています。
信託報酬が0.3%以上のファンドは投資価値がないので除外しています。
採用インデックスの変化に注意
中国国債のリターンがどうなるかは誰にもわかりません。
分散投資の観点ならば、中国のような大国の国債はむしろ組み入れるべきかもしれません。
ただ多くの日本人にとって、中国の割合が急増しているのは喜ばしいことではないでしょう。
FTSEインデックスは世界中で広く採用されており、そこに投資するのが間違っているとは思いません。
しかしインデックスの中身が大きく変わる時には、投資継続の可否について検討する必要があります。
筆者は米国債ファンドに投資
私は債券については、米国債ETF(EDV)に投資しています。
アメリカが比類なきNo.1 だから、と考えているからではありません。
逆に、
・超大国としての陰り
・米ドル集中投資
これらの問題から、できれば先進国内で分散したいと思っています。
しかし
・超長期国債は日本、アメリカ以外ほぼアクセス不可能
・米国債の圧倒的低コスト
という理由から、仕方なく米国債に全振りしています。
まとめ
・FTSE債券インデックスが中国の割合を急増
・日本のファンドはほとんどFTSE採用で、影響大
・筆者は米国債ETFに投資
私が理想とする債券ファンドは、先進国(中国除く)超長期国債インデックスです。
でもこんなの30年は出てこないでしょうね。
コメント