はじめに 急激な円安&為替介入
円安が止まりません。
年初から一貫した円安ドル高が続き、執筆時点(2022/10/25)では1ドル149円で推移しています。
急激な円安、政府・日銀の為替介入があり、為替市場は大きく動き続けています。
今回は介入に乗っかって一儲けしてやろうと思い、FXに再チャレンジしたという内容です。
ドル円と介入の経過
9月22日に最初の介入をしましたが、これは円買いドル売りの介入としては1998年6月以来で、24年ぶりの出来事でした。
この時は145円台後半から140円台前半まで、一気に5円以上円高が進みました。
この時の介入金額は2兆8000億円と発表されています。
しかしここから約3週間後、10月12日に介入前の最高値を更新し、146円を突破します。
その後一方的に円安が進み、10月21日には一時152円目前まで円安が進みました。
10月22, 24日に2回介入したとみられ、金額は5.5兆円規模と予測されています。
ドル円チャート 8時間足 ↑が介入日
神田真人財務官は10月24日、足元で円が乱高下する中、為替介入の有無については「コメントしない」と記者団に語った。投機的な動きは容認できないとし、「これまで通り、過度な変動や無秩序な動きに対しては適切な対応を取ることは変わりない」と述べた。
一体どっちが投機的で過度な変動を起こしているんだって思いますが。
1回目の介入を見て、いけると思った
1回目の介入は、円安を遅らせる効果はあったかもしれませんが、結局食い止めることはできませんでした。
特にドル売り介入は、持っているドルの範囲でしか介入することができません。
一方ドル買い介入は理論上、無制限に行うことができます。
日銀が持っていたドルは投機筋に吸われ、儲けさせる結果となりました。
金融緩和(円をばら撒く)日本と、引き締め(ドルを吸い上げる)アメリカの通貨なので、円安ドル高になるに決まっています。
円買い介入(円を吸い上げる)は、風呂の水をバケツですくって、それをまた風呂に戻すようなものです。
これを見た私は、「介入して下がったところを買えば儲かるじゃん!」と思ったわけです。
3回目の介入でドル買い
「他人の儲けに繊細さん」な私は、国のお金が投機筋に渡るのを見過ごすことができませんでした。
2回目の介入を待っていました。
ところが介入が金曜の深夜に行われたため、飛び乗ることができませんでした。
介入により151.9円 → 146.1円と、5.8円の円高に。
週が明けて月曜の朝、またしても急激に円安が進みます。
ここで早朝、3回目の介入が行われました。
149.6円 → 145.4円と、4.2円の円高に。
ドル円チャート 60分足
ここで介入のニュースを見た私は、ようやくドルを買いました。148.748円で1万ドル購入。
1円の円高で損切りの予定だった
介入以外の要因で1円円高になったら損切りしようと思って見ていました。
また150円は大きな壁があると思い、149.8円くらいで逃げるつもりでした。
介入で損切りはしたくなかったので、逆指値はしていませんでした。
戻りは鈍く、夜に利確
買った直後は順調に戻していましたが、その後相場はほとんど動かなくなり、持ち越しはしたくなかったので夜に利確しました。
58銭、5,850円の利益で終わりました。
完全にたまたまですが、その後少し下がったので、それなりに良いところで売れました。
リアルタイムで見ていても難しい
「介入してもどうせ戻るから、介入が終わったところで買えば儲かる」
この読みは間違っていなかったので、ちょびっとですが儲けることができました。
しかし介入に気づくのがものすごい遅かったので、利幅はほとんど取れませんでした。
とはいえ仮にずっと相場を見れていたとしても、事前に考えていたような利益は得られなかったでしょう。
それは介入がどこで終わるかわからない、終わったと思ったらすぐに戻ってしまうからです。
特に2回目以降の戻りは1回目よりも圧倒的に早く、同じことを考えている人がたくさんいたことがわかります。
またポジションを持っている時に介入されると、資金によっては強制ロスカットを食らう可能性もあります。
今回は気まぐれで参戦しましたが、やはり私には向いていないので、また長期投資に戻ります。勉強になりました。
まとめ
・介入後ドルを少しだけ買ってみた
・ちょこっと利益は出たが、やっぱりトレードは難しい
意味のない介入は切にやめてほしいです。溜まったドルを放出したかったのなら話は別ですが。
ちょうど私が原稿を書いている時、グローバルマクロリサーチさんが日銀介入の新記事を上げていました。
テーマはかぶっていますが、私の100倍深く考察しています。
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