はじめに 楽天銀行SPUが改悪中
私は楽天市場ユーザーですが、どんどんポイントが渋くなっているのを実感します。
他の経済圏への乗り換えも検討すべきなのか、買い替え予定の洗濯機や冷蔵庫など、楽天で買って良いのか悩んでいます。
ここで楽天SPUについて少し考え直してみました。
具体的には米株 +0.5倍、楽天ウォレット(仮想通貨)、ポイント投資 +0.5倍、モバイル +3倍です。
米株 +0.5倍について
コストを計算
米国株を1ヶ月に3万円以上購入することで、その月のポイントが +0.5倍になるサービスです。
米国株には為替手数料、売買手数料がかかります。
為替手数料は片道25銭、往復で50銭
往復で0.36% (1ドル137円で計算)
米国株の売買手数料は片道0.495%、往復で0.99%
合計で0.36 + 0.99 = 1.35%の手数料となります。
SPU達成は3万円以上の買い付けなので、30,000 × 1.35% = 405円が手数料としてかかります。
これで増えるのが +0.5倍 (税抜200円毎に1ポイント) なので、月に9万円以上楽天市場で買い物をすると元が取れます。
大口客以外は手出し無用
9万円買わないと元が取れないので、基本的にポイント目的で取りに行く価値はありません。
ただしポイント投資をした月の買い物が対象となるので、大きな買い物をした後にこのポイントを取りに行くのはアリです。
例えば楽天で22万円 (税抜20万円) の洗濯機を買った場合、その月に米国株を買えば1,000円分のポイントがもらえます。
上記の手数料を引いても600円が残ります。
あるいはせどりなどで毎月10万円以上、楽天で買い物する人ならやる価値があります。
楽天ウォレット
仮想通貨の売買を行う楽天ウォレットで、3万円以上購入すると同月 +0.5倍になります。
さて問題なのは売買にかかるコストはいくらかかるでしょうか。
これはある時点(2023/06/12)でのビットコイン、イーサリアムの価格です。
ビットコイン、イーサリアムの売買価格
スプレッドはビットコインで4.74%、イーサリアムで4.80%でした。
ビットコインを3万円売買すると1422円かかる計算になります。
SPU 0.5倍で元を取ろうとすると、税抜 28.4万円 = 税込31.3万円の買い物をしなくてはなりません。
というわけで、ポイント目的で楽天ウォレットを使うメリットはありません。
楽天ウォレットのスプレッドを調べようと思ったのですが、どこを調べても内容のないアフィリサイトばかり出てきてしまい、全くGoogleが役に立ちませんでした。
スプレッド4.7〜4.8%という情報は、口座開設を検討している方にとってとても有益だと自負しています。
ポイント投資 +0.5倍は良コスパ
同じようなサービスで投資信託を3万円以上買うと +0.5倍になります。
これはeMAXIS Slimシリーズなど低コストのファンドでも、NISA買い付けでも達成します。
これは狙いに行く価値があると思います。
なおいずれのSPUも、買い付け時に楽天ポイントを1ポイント以上使わなければいけないので、ご注意ください。
楽天モバイルのSPUは?
赤字垂れ流しで有名なモバイル事業ですが、SPUはヘビーユーザーにとって魅力的となっています。
(2022年1-9月期は2580億円の最終赤字)
ダイヤモンド会員ならば+3倍、楽天モバイルは3GBまで1,078円なので、毎月3.6万円楽天市場で買い物をすると通信料の元が取れます。
注意:3GBを超えてしまうと速度制限ではなく、2,178円に値上げされてしまいます。
普段使いにするのももちろんですが、10万円を超えるような買い物が決まっているのであれば、その月だけモバイルを契約するのもアリかもしれません。
特に解約に際してお金はかからないので。
我が家も大型家電を買う場合は考慮したいと思います。
まとめ
・SPUをもう一度見直す
・米株 +0.5倍はコスパ悪い
・大きな買い物するならモバイル1ヶ月のみ契約はアリかも
他にもたくさんのSPUがありますが、どれも自分には全く合わない、少なくともポイント狙いにいく価値はないと判断したため、ここでは扱いませんでした。
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