グローバルX 超長期米国債 ETF(180A)を解説

はじめに 国内に新たな債券ETFが誕生

 

当サイトでは債券の話題が多いですが、また気になるファンドが上場しました。

その名もグローバルX 超長期米国債 ETF(銘柄コード:180A)です。

今回はこちらのファンドを調べたいと思います。

 

為替ヘッジありの179Aもありますが、為替ヘッジはお勧めできないので、今回は割愛します。

 

その前に、銘柄コードの「A」って何?って思いませんでしたか?

これまで日本の証券コードは数字4ケタでしたが、2024年1月上場からはアルファベットがつくようになったそうです。

 

https://www.jpx.co.jp/sicc/code-pr/aocfb400000017c1-att/Leaflet.pdf

 

同じ超長期米国債ETFとして、4月25日に【MAXIS米国国債20年超上場投信(為替ヘッジなし)】(銘柄コード:182A)が上場予定となっています。

こちらもほとんど同じ値動きのファンドになると思います。

 

 

グローバルXとは

グローバルXという会社に、聞き馴染みがない方が多いと思います。

 

公式HPによると、

Global X Japan株式会社は、成長テーマ型、インカム型、コア型(ESG関連等)といった革新的なETFラインナップを揃える、日本で唯一のETF専門資産運用会社です。

とのことです。

 

元々2008年にニューヨークで設立された会社で、約80本のETFを販売し、400億ドルの資産があるらしいです。(Wikipediaより)

 

ちょっと尖ったETFを売っている会社、という認識で間違いなさそうです。

 

 

グローバルX 超長期米国債 ETF(180A)について

投資対象

さて本題のETFですが、HPのファンド概要に「残存期間が25年を超える米国国債への投資を目指します」とあります。

 

グローバルX 超長期米国債 ETF | Global X Japan

 

つまり満期までの期間が極端に長いファンドということです。

満期までの期間が長いほど、金利に対する影響は大きくなります。

以下全て、下記Youtubeの画像を転載

 

グローバルX 超長期米国債 ETF【為替ヘッジあり:179A, なし:180A】(2024年4月10日上場)
残存期間が25年以上の米国国債への投資を目指します。■紹介ページ179A::■関連ETFグローバルX 超短期米国債 E...

 

 

人気のある債券ファンドとして、AGG, BND, eMAXIS Slim先進国債券などがありますが、これらはデュレーションが6〜7年程度です。

なのでざっくり、これらの3〜4倍くらい値動きが激しいとお考えください。

 

180Aについてはデュレーションがわかりませんでした。
EDVが24年程度なので、それと同じか少し長いと考えられます。

 

 

純資産額

設定日が2024年4月8日と、できたてのファンドです。

そのため運用資産残高 3.52億円(2024/04/22)と、まだ非常に小さな額です。

 

 

信託報酬

信託報酬は0.1045%(税込)となっています。

類似のファンドよりも安いと謳っています。

 

 

実質コストはまだわかりませんが、隠れコストがせいぜい0.03%くらいじゃないかと踏んでいます。

 

 

NISA 成長投資枠対象

新NISAの成長投資枠対象なので、非課税運用ができます。

 

 

分配金

年4回の分配がされます。

 

 

投資対象としてはまだ様子見

結局このファンドはアリなのか、ナシなのか。

私はまだ「ナシ」だと思います。

 

国内市場で米国の超長期債を買えるのは非常に魅力的です。

 

現状日本で買える超長期債は良いものがありません。

 

2621は純資産、出来高ともに良いが為替ヘッジありなのでボツ。

 

2255は超長期債の先行ファンドで現状ではベスト。ただ出来高がまだ少なめ。

 

EDVを超えるファンドは国内にはまだなさそうです。

 

EDVについてはこちら↓

超長期米国債券について TLT, VGLT, EDVを比較
はじめに 今回は超長期米国債の話 当ブログでは、これまで多くの債券について調べてきました。 詳しくは債券カテゴリーにて 今回は最も安全だけれども、リスクが非常に高いという不思議な存在、超長期の米国債につ...

 

 

まとめ

・米国超長期債ファンドが国内に誕生
・その名はグローバルX 超長期米国債 ETF(180A)
・ハイリスクで低コストが特徴
・ただ現状では規模が小さすぎ
・結局EDVがまだ最強

 

余談ですが、2256は国内版のAGGです。

本家AGGはNISA対象外ですが、2256はNISA成長投資枠の対象です。

ついに債券投資の最適解登場か!? 

と思いきや、ほとんど売買されていませんでした。

 

本質的ではないところで、債券投資は難しいものです😫😫

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