はじめに eMAXIS Slimシリーズ15本目登場
当ブログでは最近、eMAXIS Slim先進国株式をテーマに書いていますが、これはというニュースを見つけたので紹介します。
それがeMAXIS Slim先進国株式(含む日本)が発売される、というものです。
現在プレスリリースが閲覧できます。
Slimシリーズ15本目で、2024年10月25日から販売されます。
これまでにもeMAXIS Slim先進国株式はありましたが、こちらは「日本を除く」先進国が対象でした。
ブロガーミーティングでの要望に応えて作られたとのこと。個人投資家の生の声を聞いて実際に動けるのは感心です。
さて今回はeMAXIS Slim先進国株式(含む日本)の概要、特に実質コストの予想を独自に計算してみたいと思います。
eMAXIS Slim先進国株式(含む日本)の概要
対象インデックスは「MSCIワールドインデックス(配当込み、円換算ベース)」で、投資信託の名前の通り、日本を含む先進国株が対象です。
国別の割合は以下の通り。
アメリカ71.6%、日本5.8%と続きます。
参考までにeMAXIS Slim先進国株式と全世界株式(オルカン)の国別割合も載せておきます。
信託報酬は0.09889%(厳密には5000億円を超えるとわずかに下がる)で、先進国株式と全く同じです。
さてここからは実質コストを計算します。
実質コストの予想
結論から先に。私は今後3年の実質コストを0.15〜0.17%と予想します。
投資信託には信託報酬以外のコスト、いわゆる隠れコストが存在します。
交付運用報告書にそれが記載されるのですが、これが発表されるのはおそらく1年3ヶ月ほど先になります。
そこでこれまでのeMAXIS Slimシリーズから、隠れコストを予想し、実質コストを計算してみます。
まず名目の信託報酬ですが、純資産が5000億円を超えることは当面(5年以上)ないと思われます。
なので信託報酬は0.09889%で固定します。
次に隠れコストですが、これは投資対象国と純資産額が影響します。
eMAXIS Slimシリーズの海外株式を含むファンドの一覧がこちら↓
青字になっている部分は、年度途中に信託報酬の引き下げがありました。
なので現在の信託報酬が一年続いたらという予想値となっています。
これを見ると、運用金額が数千億から兆単位の先進国株では、隠れコストが0.01〜0.03%程度となっています。
一方米国株でも運用額が小さく設定まもない全米株式は、0.13%と高くなっています。
日本株の隠れコストは非常に小さいので、先進国(含む日本)は将来的に先進国を下回るポテンシャルがあり、隠れコストは0.02%以下にできるでしょう。
ただそれには大きな資金と安定的な資金流入が必要で、少なくともこの数年は0.05%はかかると思います。
隠れコストが0.1%までかかることは他のファンドを見ても考えづらいので、隠れコストは0.05〜0.07%と予想します。
信託報酬と合わせて実質コスト 0.15〜0.17%が私の予想です。
SBI雪だるまがこれまで唯一の選択肢だった
以前も書きましたが、これまで低コストファンドで日本を含む先進国株ファンドは、SBI雪だるましかありませんでした。
ここに王者eMAXIS Slimが切り込んできたため、先進国株投資もeMAXIS Slimが最適解となりました。
eMAXIS Slim先進国株式(含む日本)はこんな人におすすめ
💰でも地域分散、通貨分散をしたい
💰ファンド一本で投資を完結させたい
💰新興国、特に中国に投資したくない
こんな考えの方に、このeMAXIS Slim先進国株式(含む日本)はおすすめです。
安心安全のスリムシリーズ。新規投資先の選択肢にいかがでしょうか。
まとめ
・信託報酬は0.09889%
・実質コストは0.15〜0.17%と予想
・米国中心に分散投資を考えている方におすすめ
ファンド初期は投資資金が集まらないとトラッキングエラー、隠れコストが大きくなる心配があります。
スリムシリーズであればその心配はないと思うので、投資対象と合っている方は最初から購入することをお勧めします。
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