はじめに 家はやっぱりいらない
自宅を買うタイミングは結婚、出産が多いと思います。
特に子供が産まれると手狭になり、購入を検討する良いタイミングとなります。
ですが我が家は住宅購入を全く考えていません。
その理由をコスト面や人生観などの点から考えてみます。
同じ場所に長く住む予定がない
これは多くの賃貸派にとって、最も大きな理由かもしれません。
今年元日に亡くなった、経済評論家の山崎元さんは著書の中で、
「2つ前の引越しは、子供が学校と折りが合わなくなったから。転校するために引越しをしたが、これは大正解だった」
と書かれています。
私もこういう時に機動的に動ける親でありたいと思っているので、大いに参考になりました。
子供が巣立ったら無駄に広くなる
子供がきっかけで自宅を買うにしても、子供はそんなに長く家にいてくれません。
例えば小学校入学のタイミングで家を買ったら、高校卒業まで12年しかありません。
その後も自宅から通勤、通学する子も多くいるでしょうが、それは子供がその時決めることです。
住宅の売買には、片道6%程度の手数料、税金がかかります。
仮に4000万円の住居を買ったら、往復で12%、480万円の往復手数料がかかります。
12年間の保有なら月額3.3万円、15年に伸ばしても月額2.7万円かかります。売買手数料だけで。
それならば毎月3万円高い家賃に住んだ方が満足度が高い気がします。
子供が巣立っても、無駄に広い家に住み続けるだけ
あとこれはあまり議論になりませんが、子供が巣立って家が無駄に広くなった時、果たして引っ越しするでしょうか。
別に不便じゃないし、愛着もあるだろうし、年も取って面倒になっているので、ほとんどの親が引越しせずに住み続けると思います。
いつか子供達が帰ってくるかもと思いながら。
そうなると片道分の手数料は浮くし、引越し代もかかりませんが、その分無駄に広い住居のコストを払い続けることになります。
家にスペースがあると、大体使わないものをそこに押し込めて、一部屋、あるいは二部屋が物置になってしまうでしょう。
義父母の家がそんな感じです。
無駄スペースで、毎月3万円くらいはかかりそうです。
家賃補助を受けられない
家賃補助がある会社も多いでしょう。
また格安な社宅に住めるところも少なくないと思います。
医者業界の場合、特に田舎だと、一軒家をそのままタダで住まわせてくれるところもあります。
家を買ってしまうと、そういったメリットが受けられなくなってしまいます。
賃貸にしていると、毎月5〜10万円レベルで住宅コストを減らせるかもしれません。
(セミ)リタイアに不向き
住宅購入の大きなメリットの1つに、住宅ローン減税があります。
しかし収入が下がったFIRE後、あるいはセミリタイア後では、控除する税金がありません。
そもそもローンを組めるか怪しいし、組めても高い金利になりそうです。
生活水準を落とせなくなるデメリットも大きいです。相場の暴落に耐える余力が奪われてしまいます。
不動産価格が高いときは賃貸が有利
当然、家賃はその物件の価格に連動します。
ただ家賃は物件の値段よりも緩やかに動きます。
ほとんどの場合、物件が2倍になっても家賃は2倍になりません。
リーマンショックで家賃が半額にならなかったし、不動産バブルと言われる現在も家賃は10年前の2倍にはなっていないと思います。
現状は不動産投資家にとっては利回りの低下を意味し、相対的に賃貸がお得ということになります。
定住するなら購入はあり
ちなみに長く(30年以上)住む、かつ家賃補助などない場合、買った方が安上がりだと思います。
単純に一室を管理する不動産投資と考えれば、
・空室が出ない
・住宅ローンで安く資金調達ができる
・住宅ローン減税がある
などのメリットがあります。
家を建てる時とかメンテナンスでぼったくられる気がするので、私が買うな築浅めの中古マンションにします。
まとめ
・家は売買手数料がすごく高い
・子供は意外とすぐいなくなってしまう
・FIREしたらローン組めない
・家賃補助も受けられなくなる
・定住するなら中古マンションはありかも
私が引越しを予定しているので、今回は改めて住宅購入について考えてみました。
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