はじめに 日本株は30年ぶりの高値水準だが
国内の株式が大きく値上がりしています。
TOPIXは1990年以来、33年ぶりの高値水準にあります。
日本株を長期保有している方なら恩恵を感じておられるでしょう。
これからバブルの最高値を更新すると見ている方や、上がりすぎと警告する方もいます。
今後どうなるかは誰にもわかりませんが、これから買い向かうのはためらわれると感じる方も多いのではないでしょうか。
1年前だったら、あるいは半年前だったらもっと安かったのにと考えてしまうものです。
実際、半年前の年初来からTOPIXは25%値上がりしています。
TOPIXの年初来チャート 以降全てTrading Viewから作成
今回はそんな方に向けて、少し変わった目線(ドル建て)で日本株を見ていこうと思います。
ドル建て日本株ETF (EWJ) チャート
さてTOPXも日経平均も近年大きく上昇していますが、株高は円安が理由の1つとなっています。
これは考えてみれば当然の話で、日経平均が3万円として、1ドル100円なら300ドル、1ドル150円なら200ドルとなり、外国人にとっては円安の分だけ割安となります。
円安だと外国人の買いが集まりやすくなるため、株価が上昇する要因となります。
そこで米国株と比較するため、日本株をドル建てで見てみます。
使うのはEWJ、米国ETFの日本株です。比較としてSPY(S&P500 ETF)と並べます。
EWJ 設定来チャート
1996年3月からのデータがあるので、最も長いチャートを見ると、ほぼ横ばいであることがわかります。
SPYと並べるとこの通り。
EWJ、SPYチャート 1996年3月〜
日本株が上がらない27年間で、米国は約7倍になっています。
直近2年だとこの通り。
EWJ、SPY 2年チャート
この期間でも米国の方が上回っています。
EWJ、SPY 1年チャート
期間を1年にするとようやく日本がわずかに上回りました。
日本株は決して高くない
どの期間を切り取ってみても、日本株が米国に比べて値上がりしているとは言えません。
まだまだ安いとは言えないですが、これから買い進めようと考えている方や、継続して買い続けている方は、特に方針変更の必要はないと思います。
規律を守った投資を続けていきましょう。
まとめ
・だがドル建てで見ると景色は変わる
・どの期間を切り取ってもほぼ米国の勝ち
・引き続き淡々と投資を継続しよう
これから上がり続けるかは誰にもわかりませんが、少なくとも外国人が割高だから日本から逃げる、ということは株価からは考えにくいです。
投資をしている人としていない人。今年は大きく資産に差がついてしまいますね。
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