はじめに 日本株の戦略
私は資産の約13%を日本株にあてています。
私は高配当株よりもインデックス派ですが、日本株は歴史的にモメンタムよりもバリューの優位性が強いため、日本株のみ高配当株で運用しています。
主に年1回、大幅な銘柄見直しを行っています。
今回はその2023年版を公開します。
銘柄選定の基準
まず大手3キャリア、メガバンク、総合商社、JTなど超大手高配当株を入れます。
そのあとは現在持っているもので、
・同業他社にもっと魅力的な銘柄が見つかった
などの理由で売却するものが5銘柄ほどありました。
追加購入については過去に銘柄紹介を行っています。
これらの記事以外では、
・みずほFGを購入(銀行全体の比率は変えない)
・新規銘柄は追加資金ではなく、保有株売却で調達
・税金調整のためツムラ、ジャフコを一旦損切り→翌日再購入
などを行いました。
その結果、保有銘柄数は昨年の46社から63社に増加、最も割合の高い三菱商事でも日本株ポートフォリオ全体の2.5%程度と、より分散するようになっています。
日本株ポートフォリオ
ポーフォリオ一覧
大体1銘柄8〜12万円ほどで、業種の偏りがないように意識しました。
予想配当金は21.3万円/年で、ポートフォリオ全体の配当利回りは 3.64%(時価ベース)となりました。
これ以外に、今年の売却益が20.4万円あります。
株価上昇も配当利回りは低下せず
昨年同じ記事を書いた時、利回りは 3.77%でした。
今年は株価が大きく上昇していますが、利回りは0.13ポイント下がっただけで、それほど下がりませんでした。
保有している株の増配と、銘柄の入れ替えがその理由です。
計算する前は大きく利回りを下げたのかと思っていました。
買値に関わらず理想のポートフォリオを目指す
何回か言っていることですが、私は自分の買値を気にして売買しないように心がけています。
市場は自分の買値とは関係なく動き、例えば以下のように投資対象から外れたら手放すべきです。
・値上がりして利回りが下がった(割高になった)
・業績が落ち込んで株価も大きく下落
合理的に考えるならば、コロナショックの大底で投資を始めても、今始めても全く同じポートフォリオになるはずです。
私もそこまでドライにできてはいませんが。
「買いたくない」銘柄を買う重要性
含み益が多い銘柄の中に、INPEX(1605)と SANKYO(6417)があり、いずれも約2倍になっています。
この2社の特徴として、あまり買いたくなかったというのが挙げられます。
INPEXは買う時は赤字だったのと、私はパチンコが大嫌いです。(SANKYOはパチンコメーカー)
うまく分散するためには「自分が投資したくない」会社を入れるべき、という教えがあります。
確か山崎元さんの記事で読んだ記憶があります。
それを意識して選んだのですが、現在それが良い結果となっています。
「半分半分」がうまくいった例
今回のポートフォリオでは、悩んだら半分買う(売る)という戦略を取りました。
うまくいったと思う一例を紹介します。
東洋精糖(2107)を持っていました。社名の通り砂糖を作っている会社です。
これが業績もイマイチで、株価もずっと上がっていませんでした。
一時は20%以上の含み損を抱えていました。
投げてしまいたかったのですが、売るのは半分にして、売却代金で同業他社の日本甜菜製糖(2108)を買いました。
その後1ヶ月ほどしてから、5月11日に東洋精糖が来季の大幅増配、好調な業績予想をリリースしました。
翌日からストップ高を含む急騰を見せ、今年の安値から2倍以上になりました。
東洋精糖(2107)の6ヶ月チャート
半分取り逃したとも言えますが、半分手放したからこそ残りの半分を持ち続けられたと考えています。
ネオモバ終了後、今後の戦略について
これまでSBIネオモバイル証券で取引していました。
もらえるTポイントを考えると、毎月18円で売買できていました。(毎月50万円まで)
今年でネオモバが終わってしまい、自動的にSBI証券に移管されます。
今までが安すぎたので、終わってしまうのも仕方ないと思っています。
今後SBI証券で売買を続けるのか、売却手数料が安い楽天証券に移管するか考え中です。
いずれにしても手数料的に気軽な売買ができなくなると思うので、2〜3年は放置するかもしれません。
まとめ
・保有銘柄数は46→63社に増加
・全体の配当利回りは3.64%
・来年以降はしばらく売買せず放置か
ここ1−2年で年次報告書を送ってくれる会社が激減しました。
あれば全部読んでいたけど、わざわざ会社のサイトまでは見に行かないので、これから投資の感度は落ちていってしまうでしょう。
コメント