はじめに S&P500は5,000を突破
2024年2月9日の米国株は史上最高値を更新し、S&P500は5,026.61と、大台の5,000を超えました。
日本株も上昇しており、日経平均は36,897円と、史上最高値まであと5%まで迫っています。
そんな中で、積極的に株式投資をしている方は、大きく資産を増やしている人が多いのではないかと思います。
しかしそんな時こそ冷静に、抑えめに行動しなければいけません。
今回は現在の資産ではなく、株価が10%下げたら、20%下げたら資産はいくらになるかを考えてみたいと思います。
目的は現在の資産はできすぎだ、いずれこうなるだろうという、頭を冷やすための記事です。
同じような頭を冷やす系の過去記事は↓

円建てS&P500はわずか3年で2倍に
円建てのS&P500(2558)は、現在(2024/02/09)の株価が21,440円、2020年11月16日は10,610円だったので、わずか3年3ヶ月で2倍になったことになります。
ちなみにこの時期(2020年11月)には、既にコロナショック前の高値をほぼ取り戻しています。

自粛真っ只中にもかかわらず、すでに株価は上がりすぎと言われていた記憶があります。
そんな時期からでも投資していたら、今は2倍になっています。恐ろしい…
現在の資産で将来を決めると危ないかも
そんな絶好調な株価なので、株式投資をしている人はほとんどウハウハ状態かと思います。

もっともまともな長期投資をしていたら、の話ですが。
その中にはセミリタイアできる資産に到達した、仕事を辞められる状態になった、という方もそれなりにいる気がします。
しかし株式投資で増えたお金は、所詮まだ含み益。
ひょっとしたら今がバブルの頂上にいるかもしれません。
現在の資産で判断し、仕事を辞めるなど、生き方を大きく変えるのは危険かもしれません。
そこで1つの判断基準として、現在の株価より下がったらどうなるか、を考えてみようと思います。
具体的には上で書いたように、株価が10%、20%下がったら場合の資産を計算します。
現在の資産 & 株価下落後の資産
2024/02/11時点での資産は5470万円くらいです。
この中で、米国株、全世界株、日本株が2960万円含まれます。
ここから株価が10%、20%下がったら…
10%下落:5470 – 296 = 5174万円
20%下落:5470 – 296 × 2 = 4878万円
10%下がった資産は1ヶ月半前と大体同じ。このくらいになっても心理的ダメージは全然ありません。
20%下がると「あーちょっと減っちゃったな」という感覚。それでも退職する時期を変える必要は感じない程度です。
リスク許容度を考え直すきっかけにも
もし資産がこれ以上大きく減ってほしくないと考えるならば、リスク資産の比率を下げることをおすすめします。
基本的にリスク資産は半減する可能性があるので、今回のシミュレーションは調整程度の下落しか織り込んでいません。
逆に計算してみても全然大丈夫ならば、今のままか、もう少しリスクを取っても良いかもしれません。

私はもう少し現金比率を下げていこうと思います。
まとめ
・資産激増の投資家も多いはず
・しかし今の資産で将来を決めるのは危険かも
・-10%、-20%のシミュレーション
・リスク許容度の見直しにぜひ
すでに余剰資金があって、これから投資をしようと思っている方には、この上昇はかなり迷惑だろうと思います。
慌てて飛びついてしまうことがないように。自戒も込めて。
コメント