腹落ちしていない投資は必ず失敗する

投資の原理原則

はじめに あらゆる資産が暴落中

株、債券、仮想通貨、日本円、あらゆる資産が下げ続けています。

主要アセットで下げていないのは、米ドルとゴールドくらいでしょうか。

 

コロナショック以降はほとんど一本調子で上がっていたので、ここで金銭的にも精神的にもやられている方が多いように思います。

まだ世界のインフレは改善の見通しが立たず、どんどん円安が進む、なのに賃金は一向に上がらない。

さらに増えると信じてやってきた投資も最近はボロボロ。

そんな中で今後20年、30年と投資で成功するために必要な事を今回は書いていきます。

今回はメンタルのお話になります。

投資する前に理解、納得、予想が必要

勉強、理解し、しっかり納得した上で投資しなければいけません。

当たり前の事ですね。

 

雰囲気で売買して儲かるなら、世界中の投資家・投機家が大金持ちになっています。

しかしよく調べもしないで大金を注ぎ込む人は、案外多いものです。

 

私もかつて場当たり的なトレードして、ナンピンを繰り返した挙句、最後には数百万円の損失を出して撤退したことがあります。

 

レバナスを例に取って考えます。

レバナスはNASDAQ100 に2倍の日時変動をつけたファンドですが、この20年はとんでもない上昇を見せました。

QLD (NASDAQ100 2倍レバレッジETF) の設定来チャート

2002年から20年間、毎日1000円積み立てをすると1億6500万円になったそうです。

そんな億り人を夢見て、この1-2年は特に新規参入者が増えました。

 

そんなレバナスも、2021年11月の最高値から -56%となっています。

現在 (6月15日) は2020年7月6日以来の安値となっています。

 

ちなみにこの時の純資産額は112億円でした。6月14日には 1169億円となっているため、ざっくり9割以上の資金が含み損状態となっているのではないかと思います。

ちなみに楽天レバナス (2021年11月運用開始) はもっと悲惨で、投資家全員大幅な含み損となっています。

 

さてこのファンドは

・地域の集中 (米国のみ)
・セクターの集中 (ハイテクのみ)
・レバレッジのリスク
・為替ヘッジとそのコスト
・高い信託報酬 (実質コスト 1.1%/年)

などといった特有の問題があります。

果たしてどれだけの方が理解し、納得して投資したのでしょうか。

 

私も今一度、自分の投資先について考えてみたいと思います。

筆者の場合

腹落ちしている デュアルモメンタム、インデックス長期

インデックス長期投資とデュアルモメンタムは相性が良い手法だと思っています。

特にこのような下落局面では、順張り投資であるデュアルモメンタムが相対的に強くなります。

全く心配していません。

 

米国を中心とするインデックス長期投資は、時期によっては20年以上経っても預金に負けることがあります。

S&P500 インフレ調整後 90年株価チャート

それでも他に再現性のある手法はないので、最悪の時期に当たらない事を祈りながら続けていきます。

 

ちなみにジュニアNISAは

グローバル3倍3分法 50%
楽天 USA360 25%
iFree レバレッジ S&P500 25%

というハイレバレッジで、しかも最高値に近い時期にまとめ買いをしています。

ゴリゴリに含み損ですが、全く動揺していません。

購入時にはこれが最適だと信じていましたし、過去に戻っても同じ選択をするでしょう。

腹落ちしていない 仮想通貨

現在の投資対象で方針が安定していないのは仮想通貨です。

2021年初頭から保有を始め、現在 BTC 1%・ETH 1%で保有していますが、

ETHのみ → BTCに乗り換え → BTC, ETH半分ずつ

とコロコロ変えてきました。

投下資金は60万円で、評価額は38万円と、現在は37%の含み損となっています。

一度リバランス目的で買い増ししたのですが、その後もズルズル下げ続けており、完全に失敗しています。

リバランスする基準が定まっていないので、今後も失敗し続けると思います😰

2004年に嫌な思い出

タイトルに「必ず」とつけたのには理由があります。

本来投資は儲けるか損するかなので、単純に2分の1のはずです。

それでも精神的に追い込まれている時ほど、何をいつ売買してもうまくいかないものです。

皆さんも経験あるのではないでしょうか。

 

 

私は株を始めた当初、1週〜1ヶ月の単位で、逆張りのテクニカルトレードをしていました。

 

ところが1年経っても全然うまくいかず、最後は三菱自動車の売買で撤退をしました。

同社を2004年7月に100円付近で買ったのですが、その後も下落を続け、一度90円でナンピンをしました。

しかし損失は膨らみ続け、最後は74円で損切りしました。

同日の72円を底にして、翌年には5倍以上の株価まで上昇しています。

 

 

この時はまたナンピンすれば下がる、売ればそこから上がるという何か確信に近いような感覚がありました。

大底で投げたとわかった時には「あぁやっぱりこうなったか」、と少し笑えたのを覚えています。

 

まだ若かったので損失は大した事なかったのですが、今でも思い出す印象的なトレードです。

今からでもポートフォリオ、戦略の見直しを

もし予想していなかったことが起こった、今のポートフォリオに不安を感じるならば、損切りを含めた見直しをすべきです。

例えばレバナスのようなハイテク株を持っているのであれば、今後S&P500や全世界株よりもアウトパフォームするかを考え直します。

もしその答えに自信がないのであれば、全世界株などへの乗り換え、ポジションの縮小をします。

 

売買において自分の買値は関係ありません。損切りも厭わないでください。

常に自分にとって適正なリスクをとり続けるのみです。

まとめ

・相場環境はボロボロ
・投資に納得できているかがとても大事、特にレバナス
・筆者も過去に地獄を見た
・損切りでも良いから見直しを、特にレバナス

私はコロナショックをほぼ経験していないので、これが最初の暴落となります。

ここを乗り越えられればより優れた投資家になれるような気がします😉

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