はじめに あらゆる投資商品がボロボロ
株式の下落が続いています。
S&P 500は年初来 -22%、米国総合債券 AGG は -12%、ドル円は -14%、ドルベースでのビットコインは -56%と、日本円を含めたあらゆる投資商品が大きく下落しています。
TOPIXはまだマシに見えますが、ドルベースでのTOPIXは-20%と、S&P 500と同等の成績となっています。
(いずれも6月14日執筆時点)
指数 | 年初来との比較 (6/14) |
S&P 500 | -22% |
AGG (債券) | -12% |
TOPIX | -7% |
TOPIX (ドル) | -20% |
ドル円 | -14% |
ビットコイン | -56% |
このような状況の中で、ポートフォリオの評価額が傷ついている人も多いのではないでしょうか。
それでも長期ならば右肩上がりになるはずだから、今は耐えて積み立てを継続する時期だ😩 と考えておられるかもしれません。
今回はそれに追い打ちをかける?ようなデータをご紹介したいと思います。
長期投資も長期で報われるとは限らない
この2年程度で急激に個人投資家も増えてきたので、彼ら (私を含め) には辛い時期となっています。
それでも世界の成長、資本主義の原則を根拠として、長期投資はきっと報われる、と (私を含め)考えているでしょう。
実際米国株は15年保有すると、最悪の年でも年率+4.2%だったというデータが存在します。
バートン・マルキール, ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> より
しかしインフレを考慮するとこの期間はさらに長くなります。
1970年代に起こったスタグフレーションは、インフレ考慮後の高値を更新したのは25年近く経った1990年代前半でした。
また直近でも、2000年のITバブル高値を更新したのは15年後のことでした。
S&P 500 90年チャート インフレ調整前
S&P 500 90年チャート インフレ調整後
過去120年、世界で最も投資成績の良かったアメリカですらこうなることがあったのです。
投資商品、投資時期によっては30年経っても預金 (短期金利) に負けるなんて可能性は全然ありえます。
死ぬまで投資を続けても、結局うまくいかない事だってあり得るわけです。怖いですね😱
それでも信じて持つしかない
それでは他に何か良い手段があるのでしょうか?
もちろんありません。
リスク許容度に応じてリスク商品 (全世界株など) を保有し続ける以外に、一般の投資家ができることはありません。
逆に確実に儲かるとわかってしまったら、そこにリスクプレミアムは存在せず、利益は生まれなくなってしまいます。
つまり儲かるか分からないからこそ投資する、とも言えます。
ブレずに死ぬまで投資を続けていきましょう!
まとめ
・30年経っても預金に負けることも
・それでもひたすら航路を守り続けるだけ
コメント