米国株相続(Form 706-NA)の対策を検討

FIRE計画

はじめに 米国株で米国内の相続が必要に

外国株が個人投資家に浸透してきた昨今、見落とされがちな落とし穴があることに気づきました。

それは米国株や米国の不動産を持って死んだ場合、6万ドルを超えると米国での相続手続きが必要になる、というものです。

申告書の名前からForm 706-NAと呼ばれます。

詳しくは前回記事をご参照ください。

 

【衝撃】米国株は米国での相続手続きが必要!
はじめに 衝撃の事実を知る 当ブログは2021年初めに開設しました。5年半が経過します。 金にならないこんなブログを続けているのは、ひとえに筆者が投資好きだからです。 YouTubeを見ても、もはや新しい情報など見つかりません。 名...

 

前回は制度の概要を説明しました。

今回は私はどうするか、について検討します。

 

 

方法1 制度など気にしない

方法の一つとして、これまで通り運用を続ける、と言う選択肢があります。

AIに聞くと、日本人でこれまでこの制度で罰を食らった人がいないようです。

 

またこの件に関して、SBI証券に問い合わせしました。

結論から言うと、これまでSBI証券では米国株相続でトラブルは起きていない、との事でした。

これは大きな情報です。

 

質問:
「日本居住者が米国ETFを保有したまま死亡した場合、IRSのTransfer CertificateまたはForm 706-NAの提出を御社では求めていますか。過去にそのような取扱実績はありますか。」
回答:
お問い合わせの件につきまして、ご回答申し上げます。 お客さまよりご記載いただきました以下の書類に関しまして、当社は相続手続きの際に提出を求めておりません。 ・Form 706-NAの提出または申告済みであることの証明 ・IRS発行のTransfer Certificate また、過去の実務においても、これらの書類を相続人の方に求めたことはございません

しかしながら、相続手続きにおいて必要な書類は、被相続人さまの資産状況、国籍、手続き方法、相続人さまの国籍などにより異なる場合がございます。 そのため、日本国内の相続関係書類のみで米国株式を承継できるとは限りません。この点、何とぞご理解賜りますようお願い申し上げます。

 

制度をそのまま運用すれば、将来的に何百万人もの人がこの制度にぶち当たってしまい、大きな問題になることが予想されます。

しかし今の所は黙認?というかお目こぼしというか、要は問題になっていません。

なのであえて何も手立てをしない、と言うのは有力な選択肢だと思われます。

 

 

方法2 米国株(ETF)を手放す

最もスッキリする方法です。

しかしこれは税金面で大きく損をする選択肢です。

具体例で考えます。

まず特定口座で米国株(ETF)を持っている場合、売却時に税金を支払わなければなりません。

税金の計算をしてみます。

前提として米国株(ETF)元本を100として、評価額は2倍の200になっており、日本のETFや投資信託で全く同じ商品があると仮定します。今後年率6%で運用できるとした場合、一旦それを全部売却して、その後20年、30年と運用します。そうすると、

 

💰特定口座の場合

 

💰NISAの場合
(NISAは枠がいっぱいのため、売却して買い戻した分を特定口座で運用したと仮定)

で、いずれも大きな差になっています。

特にNISAを売却するのは見た目以上に大きな機会損失になることがわかります。

低い相続リスクのために多額の余分な税金は払いたくありません。

 

 

方法3 うまいこと調整する

新規で米国ETFは買わない、今買ってしまったものはそのまま持つ、という中間の選択肢もあります。

ただしこれも今後の寿命を考えると、死亡時に6万ドルを超える可能性が高いので、問題が解決したとは言えません。

 

 

筆者はあえて何もしない

結局私はどうするか。

あえて何もしない、というか今後も米国ETFを買い進めようと思っています。

 

理由は2つ。

一つはすでに買ってしまったETFを売却するのは税金コストが重すぎるからです。

GLDM, VIG, VEAがそれに当たります。

EDVは含み損なので、2028年末に売れば、枠が復活して2029年に買い戻すことができます。

 

もう一つはEDVに代替できる日本の商品がないことです。

237Aが近いのですが、実質コストの高さ(0.05% vs 0.23%)、純資産や売買代金の小ささ、歴史の浅さ、長期で持ち続けられるかの不安を考えると、新規買付分すらもこれにしたいと思えません。

 

なので今後はVIG, VEA, GLDMはそのまま放置、EDVはあと100-200万円くらい買い増しするつもりです。

最悪のケースでも手続きをすれば相続税はかからないので、そうなったら家族に手間とお金をかけさせます。

 

 

まとめ

・米国相続手続き対策を検討
・何もしない、売却するの選択肢がある
・売却は税金コストが重すぎる
・SBI証券に聞いたら、現時点では何も問題になってない
・筆者は6万ドルを超えても保有し続ける予定

時限爆弾を抱えて生きていくことになりそうですが、色々調べて腹落ちしました。

情報がほとんどない米国相続に関する話題です。皆様の投資方針の一助になれば幸いです。

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