はじめに 石破新総裁で市場は大揺れ
2024年9月27日に自民党の総裁選がありました。
結果は皆さんご存知のように、決選投票の末、石破茂氏に決まりました。
決定直後から急激な円高、先物市場での株安が進行し、緊縮財政、金融資産課税の考えが嫌気されました。
今回はこの総裁選前後にトレードに挑戦し、次に繋がらない失敗をしたのでその振り返りをしたいと思います。
当初は高市氏優勢だった
1回目の投票で1位だった高市氏を好感し、円相場はやや円安が進行し、株高で金曜日の市場が終わりました。
1回目の投票を終えた段階で、市場は高市新総裁誕生かと期待していました。
話は変わりますが、私はFX内でドルを保有しており、少しずつそれを売却しています。
売却タイミングは割と適当で、円安に動いたら利確、大体1-2週間に1,000ドルずつ、最大4.5万ドルから2.8万ドルまで減らしていました。
適当にしてはいいタイミングで売却できており、円安が進んだ金曜日もなんとなく1,000ドルを146.30円で売却しました。
スケベ心が出る
売却したあと、
「これは高市にほぼ決まりだな。だったらさっきのを一旦買い戻して、決まったら売ろう」
と考えました。25分後に146.30円で買い戻し、総裁選の結果を待ちました。
そして総裁選は終了。
結果が出た瞬間に円相場は急騰、一瞬で3円の円高になりました。
もうここからプチパニックです。
😫「あぁ、やば、早く売らないと」
😫「でもスプレッドめっちゃ広がってるし売りづらい」
😫「ちょっと戻ってきた。もうちょっと戻るかな」
😫「また円高進んできた。悔しくて売れない」
😫「もともと今日売るつもりもなかったし、何もしなかったのと同じだからこのままで良いか」
買い戻したドルは今も持ち続けています。
トレードでやってはいけないことを全部やった
一連の取引で、トレードの際にやってはいけないことを全部やってしまいました。
まずトレードの際に、思い通りに行かなかった時のことを全く考えていませんでした。
今回であれば非常にシンプルで、決戦投票でどちらが勝つかの2択しかありませんでした。
たった2つのことすら考えずにエントリーしたわけです。
次に思惑と外れたら、まずは損切りをして冷静に考え直す必要があります。
損切りするかを考えるのではなく、損切りしてからどうするかを考えるべきです。
私はあわあわとドル円チャートを眺めて終わってしまいました。
途中で投資目的を変えてしまうのも絶対やってはいけないことです。
私は総裁選が終わったら決裁するつもり(数分のトレード)だったのに、損切りできないから長期投資にすり替えて自分をごまかしたわけです。
自分の頭と心の弱さを思い知った
皆さんも、「あの時あれを買っとけば儲かったなぁ」と思うことはないでしょうか。
少し前のNVIDIAとか、もう少し前のGAFAMとか。
今思えば、今回の総裁選も高市氏の当選期待はすでに織り込まれていたので、おそらく当選していても大きな株高、円安にはならなかったでしょう。
一方石破氏の当選はサプライズで、実際にこれだけ為替や株が動きました。
ということは、期待値的には円高、株安に賭けていた方が損失は限定的、儲けは大きかったと考えられます。
でもこれらはすべて後付けの説明です。
実際に儲け続けることはまず不可能です。
見ているだけだとなんかできるような気がしてしまいますが、私は自分の愚かな予想などマイナスでしかないと、今回身をもって感じることができました。
まとめ
・高市に張ってトレードしたが大失敗
・トレードの禁忌を全部踏んだ
・トレードダメ、絶対
執筆時点で含み損は約4,000円。頭の悪さの割に少額の損失で済んでよかったです。
今回は地味な記事ですが私にとっては非常に重い内容で、何回も読み直したいです。
2024/10/04追記
石破新首相は岸田前首相の経済対策を引き継ぐ様な発言があり、ドル円は再び円安方向になりました。
トレードに失敗した私のドルも無事戻り、やれやれ売りをすることができました。
繰り返しますがトレードとしては大失敗で、この儲けには再現性が全くありません。
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