株式、債券以外の分散は必要か

はじめに 伝統的には株式債券の分散が有名

資産運用において、何よりも大事なのは株式で、多くの方が株式を中心にしていると思います。

住宅購入者の多くは資産の大半が自宅になります。

またもう少し意識の高い(?)投資家は、債券(日本国債や海外債券)も組み入れています。

 

そこから先はどうでしょうか。

REIT、ゴールド、その他貴金属、その他コモディティ、仮想通貨、時計、絵画、ソーシャルレンディングなどなど。

 

私がお勧めする分散投資先について今回はご紹介します。

 

 

分散投資先として有りか無しか

REIT ×

REITそのものは投資対象になりますが、すでにS&P500やオルカンに含まれています。

 

オルカン、S&P 500にはREITが含まれている
はじめに 全く知りませんでした 早速結論から。 オルカンやVT、S&P500にはREITが時価総額に応じて含まれる REIT(Real Estate Investment Trust):不動産投資信託 ...

 

なのでREIT単体を追加する必要はありません。

高配当株投資をしたいなら、一部REITを入れる選択肢はあります。

後述しますが、不動産クラファンはリスクリターンが見合っていないので全くお勧めできません。

 

 

ゴールド ◯

私は資産の約7%をGLDMというゴールドETFに投資しています。

ゴールドに投資する理由は

💰株式との相関が低い
💰保有コストが安い

というのが大きな理由です。

期待リターンは高くありません。異論はありますが、インフレ調整後リターンは0%だと思っています。

(インフレ=コモディティの上昇率で、ゴールドはコモディティであるため)

 

 

その他のコモディティ ×

ゴールド以外のコモディティは、私はお勧めしません。

唯一最大の理由は保有コストの高さです。

貴金属は0.5%/年、その他の商品は0.8~1%/年ほどかかります。

米国にはシルバーETF(SSLV)が0.19%であるようですが、私の利用するSBI証券では取り扱いがありません。

もし取り扱いがあれば、将来買うかもしれません。

 

 

仮想通貨 ◯

私はビットコインとイーサリアムを、SBI VCトレードで保有しています。

保有比率は資産全体の1.7%ほど。

 

仮想通貨の期待リターンは人によっていうことが違うし、歴史が浅いので過去のデータを見てもよくわかりません。

私は単純にコモディティの一種と考え、インフレ調整後の期待リターンは0だと思っています。

 

どの通貨が上がるかはわからないので、ビットコインを中心に、時価総額に応じて保有すれば良いでしょう。

ボラティリティが高いので、保有するとしても5%以内にすることをお勧めします。

 

 

現物不動産 ×

不動産投資は株式投資よりも難しいと思います。

家に関係する知識がある前提でも、

💰1部屋でも高額
💰一般人は良い物件を買えない

というのが主な理由です。

 

地方のマンションでも3〜4000万円はするし、都心の物件ならすぐ1億近くになってしまいます。

1億円の物件を20%のポートフォリオに抑えるには5億円持っていないといけません。

お金を持っていないと安定した不動産投資はできないし、そんなにお金あるなら不動産投資をする必要もありません。

 

自宅の購入なら有利な面もあり、ローン金利や補助金で優遇されています。

絶対引っ越さないという条件なら、空室リスクのない、金利や補助金の優遇がある投資になります。

私は今のところ買うつもりはありませんが。

 

 

時計などの現物投資 ×

時計、車、ワイン、絵画、遊戯王カードなどなど。

目利きができるならなんでもありだと思います。

ただ保管のコストや入手ルートの確保、騙される危険(トケマッチ事件など)を考えると、相当レベルの高い投資(事業)と言えます。

一般の個人投資家としてのお勧めできるかというと × になります。

 

 

高利回り確定のクラファン ××

不動産を代表として、事業の資金調達をクラファンで行うものがあります。

確定利回り7-10%で、都心のオフィスビルや海外不動産に投資するといったものが多いです。

これらの商品は流動性がないため時価がわからず、リスクが顕在化しにくいという問題があります。

 

私が子供の時、安愚楽牧場という投資商品がありました。

投資雑誌に大金広告を出し、高利回りを保証していたのでとても魅力的に見えました。

結局は被害総額4300億円という、日本史上に残る大型詐欺事件となりました。

上場株式よりリスクリターンに優れた商品など存在しないと考えた方が良いです。

 

 

結局株式だけで十分?

投資対象として重要度順に「全世界株式、長期先進国債券、ゴールド、ビットコインなど仮想通貨」です。

ゴールドとビットコインは合わせて資産の10%以内が良いでしょう。

 

住宅を持っていて大きなローンを抱えている人は、すでに大きな偏りがあるので、その他の投資は株式だけで良いと思います。

また若くて金融資産が少ない人も、人的資本>>金融資産で偏っている状態なので、投資は株式のみで十分です。

 

私は、

💰自宅などの実物資産は持っていない
💰金融資産がそれなりにある
💰早期リタイアを考えているため人的資本が小さい

という特徴があるため、資産運用の重要性が高い方だと考えられます。

ご自分のライフステージに応じて、投資対象を決めていきましょう。

 

 

まとめ

・株式債券以外の投資対象について考察
・ゴールドと仮想通貨が適格
・その他にお勧めの資産はない
・資産が少ない若い人、資産の大半が自宅の人は、株式だけで十分

よく分散しすぎると取り崩し期に困るという批判を聞きます。

確かにボケた後の家族の扱いが大変というのはありますが、どう取り崩しても分散しない方が良かったとはならないと思っています。

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