オールウェザーポートフォリオを考察 コモディティをVPUに変更

投資の原理原則

目次

はじめに

レイダリオという投資家、また彼の提唱するオールウェザーポートフォリオを聞いたことがあるでしょうか。

ある程度投資の経験があれば知っている方も多いと思います。

日本語に訳すと全天候型ポートフォリオとなり、どのような投資環境でも安定したパフォーマンスを目指すものとなります。

 

私は現在デュアルモメンタム投資を行っていますが、その理由が

・大きな下落に耐えられる自信がない

・かつ全世界株やS&P500に劣後したくない

というものでした。

しかし私が行っているモメンタム投資は、年に34回程度の売買が発生します。

その分税金や取引コストがかかり、かつ毎月株価の値上がり率をチェックしないといけません。

売買を繰り返してしまうため、iDeCoNISAを活用する事も難しいです。

 

このオールウェザーポートフォリオなら、そのような心配なく保有し続けることができます。

また最大のリターンが期待できる株式部分をNISAで買うなど、税制面の優遇も受けられます。

 

今回はオールウェザーポートフォリオについて解説、レバレッジのかけ方について書かれた記事を見つけたので、これを翻訳しながら私の意見を付け加えていきます。

www.optimizedportfolio.com

英語記事を読むにおいては、deepLという翻訳サイトが非常に有用です。

ぜひご活用下さい。

DeepL翻訳/DeepL Translate

注意

オールウェザー戦略とオールシーズンズ戦略は似て非なるもので、今回私が書くのはオールシーズンズ戦略になります。

 

しかし引用元の記事はAll Weather Portfolioと書かれているため、今回はこの名を使っていきます。

単なる名付けの問題なので、どちらを使っても問題ないと私は考えています。

オールウェザーポートフォリオについて

全ての相場環境 (オールウェザーで安定して利益が出せるように、と考案されたポートフォリオです。

株式30%、長期米国債40%、中期米国債15%、ゴールド7.5%、コモディティ7.5%という内訳です。

株式の割合が少なく、債券の割合が高い、コモディティの割合が高いという特徴があります。

オールウェザーポートフォリオ

そのためにリーマンショックがあった2008,2009年、また昨年のコロナショック時でも、大きな下落なく乗り越えられてきました。

オールウェザーポートフォリオとSP500の比較

portfolio visualizerより引用

改善点:コモディティを公共事業セクターETF (VPU) に変更

オールウェザーポートフォリオでは7.5%をコモディティとして保有することを推奨しています。

これはインフレへの対処が目的ですが、コモディティは保有コストが高く、年1%ほどかかります。

また当然、株式ほどの成長は期待できません。

それを解決するため、コモディティ部分を米国ETFの、公共事業セクターETF (VPU)に変えるという提案がされています。

【VPUはSBI証券、楽天証券で取り扱いあり】

株式指数全体との相関性は低く、インフレヘッジにもなり、コモディティより低いコスト、高いリターンが期待できます。

バックテストの結果がこちら↓

青:通常のオールウェザー 赤:コモディティをVPUに変更

リターン、シャープレシオいずれも改善していることがわかります。

タイトルにも書いたように、これが最もお伝えしたかった事です。

私もコモディティ投信 (emaxis コモディティ)を保有していますが、自分の方針を考え直そうと思います。

低金利 (債券価格上昇) 下で債券を多量に保有して良いのか

昨今の低金利では、債券への投資は避けるべきという風潮があります。

今後金利が上昇する=債券価格が下落することが予想されるから

しかし株の値段と同様に、債券価格も予想できません

(今後金利が上昇するという確信があるのならば、債券を空売りする事で利益が出せる)

またこの700年間、金利はミーンリバーサルなく低下し続けていると本記事で書かれていました。

そのような理由から、引き続き債券保有が勧められています。

レバレッジETFを用いてリターン向上 しかし日本では実行困難

さまざまなETFを紹介してレバレッジの掛け方を説明しています。

しかし楽天証券やSBI証券では取り扱っていないETFが多く、日本での実行は難しいです。

一例として、2倍のレバレッジをかける際のおすすめETFを載せておきます。

レバレッジ2倍のオールウェザー おすすめETF

シャープレシオの高いポートフォリオに、レバレッジをかけてリターンを高めるやり方は、私は強く賛成です。

そのような投資を行う、レバレッジ型バランスファンドにグローバル33分法、USA360などのファンドがあります。

まとめ

・オールウェザーポートフォリオの紹介

・コモディティはVPUというETFに置き換え可能

・レバレッジをかけるのは、日本では実行困難

レバレッジをかけられるなら、デュアルモメンタム投資をやめてこっちにしたいくらい良い手法でした。

サクソバンク証券などでは取り扱いあるのでしょうか🤔

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