いまさらきけないビットコインとブロックチェーン レビューと感想

こんばんは、たろうです。
今回は「仮想通貨」のファンダメンタルについてまとめてみました。
はじめに
私の支払い方法の変遷について振り返ってみました。
私は学生時代はクレジットカードを持っていなかったので、Amazonで買い物をするたびにコンビニに支払いに行く生活に、不自由に感じていました。
医者になってクレカを作ってからはAmazonの支払いがポチ!で済むようになり、大変便利になりましたが、購入の閾値が下がり、散財が増えたことは言うまでもありません。
2016年にFelica機能を搭載したiPhone7が現れ、一気にキャッシュレス決済の機会が増えました。
2018年からQRコードを提示するだけで使えるPayPayなどの決済手段が地方の飲食店でも導入され、ほとんど財布を出さない生活になってきました。
さて、仮想通貨はキャッシュレス決済の次ステップになりえるのでしょうか。下記の書籍を参考に、ビットコインの紹介と利用価値について考えてみます。
いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン

いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン

  • 作者:大塚雄介
  • 発売日: 2017/03/28
  • メディア: Kindle版
ビットコインの成り立ち
ビットコインはサトシナカモト氏が、国家に依存しない通貨で、取引をみんなでチェックし合う技術、ビットコインに関する論文を発表し、2009年から運用が始まりました。
複数のコンピューターが大きなサーバーにアクセスする、クライアントーサーバー方式ではなく、
異なるコンピューター同士がつなげるPeer to Peer (P2P) というネットワークを用いて、
個々の取引(トランザクションと言う)をチェックし合あう仕組みになっています。
ブロックチェーン
複数のトランザクションの塊(ブロックと呼ぶ)のブロック同士を鎖のようにつなげるためブロックチェーン技術と呼ばれます。
この技術よって、取引記録の改ざんや紛失がないとされています。
マイニング
トランザクションをチェック、ブロックを連結する作業をマイニングと呼び、10分ごとにマイナーたちが競争し、最初に成功した人に報酬がビットコインで支払われる仕組みになっています。
半減期
2021/6時点でのマイニング報酬は6.25BTCですが、ビットコインの発行上限が2100万枚ときめられており、この希少性を維持するために、マイニング報酬には半減期があります。ムーアの法則(インテルの創業者の一人)によれば、CPUの処理能力は1~2年で2倍になるといわれており、マイニングコストが1-2年で半減することを考慮して、マイニング報酬は4年ごとに半減期が設けられています。
半減期のたびにマイニング報酬が減るとマイナーがいなくなってしまいますが、半減期のたびにビットコイン価格が上昇しており、マイナーのモチベーションも維持されています。
しかし、将来的に2141年には、マイニング報酬が最小のビットコイン単位(0.00000001BTC=1satoshi)に達し、これ以上は分割できなくなるため、2141年以降はビットコインの新規発行はされなくなります。その後のマイナーのモチベーションの維持をどうするかという問題があります。
マイナーって誰?
マイニング競争に勝つためには高価なスーパーコンピューターと、それを冷やす手段、膨大な電気も必要であり、マイニング設備を作れる土地・資産があり、冷涼な気候で電気代の安い地域が有利とされていてます。日本は夏は暑いですし、電気代が高めなので、マイニング事業には向いていませんね。
感想
こうして考えると、中央銀行が作った紙幣、貨幣も偽造防止の工夫がありますが、デジタル通貨の偽造・悪用防止を全部民間にやらせるにはこのような複雑な工夫が必要なんですね。
次回はビットコインの「投資先として」、「決済手段として」の利用価値について書こうと思います。

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