目次
はじめに 前回のおさらい
前回の記事で
・仮想通貨の損益計算について解説
・総平均法、移動平均法がある
・どちらを選ぶかは自由だが、次年度以降変更はできない
・原則税金を先送りできる方法がおすすめ
といった内容を書きました。
今回は私の口座を見て実際に計算してみようと思います。
取引履歴をダウンロード
私が使っているGMOコインでは、ログイン画面で取引履歴のダウンロードができます。
CSVダウンロードを押すと、取引履歴は以下のようになります。

私はビットコイン(BTC), イーサリアム(ETH)の2つを売買しています。
履歴を見ると頻繁に売買しているように見えますが、実際には部分約定が連続しているだけです。
販売所ではこうはなりませんが、取引所では小さな取引が多数行われてしまうためです。
これを総平均法、移動平均法で計算します。
平均取得単価と売買損益
総平均法
ETHは平均取得単価が166,090円で、3.96ETHの買い。
平均144,931円で3ETH売り。売買損益は -63,477円
BTCは平均取得単価が4,783,947円で、0.095BTC買い。
平均5,923,078円で0.0406BTC売り。 売買損益は +46,249円
移動平均法
ETHは2月28日の売りで+58,270円。ポジション0
その後8月13日までの買いで平均取得単価が292,910円で、0.96ETHを保有。
BTCは2月28日までの買いで平均取得単価が4,762,955円で、0.0856BTCを保有。
その後4月29日の売りで0.0406BTCを売却。売買損益は+47,100円。
12月1日までの買い増しで平均取得単価が4,799,614円で、0.0544BTCを保有。
2通りの平均取得単価、損益の違い
|
総平均法 |
移動平均法 |
BTC 平均取得単価 |
478万円 |
480万円 |
BTC 売買損益 |
+ 4.6万円 |
+ 4.7万円 |
ETH 平均取得単価 |
16.6万円 |
29.3万円 |
ETH 売買損益 |
– 6.3万円 |
+ 5.8万円 |
損益合計 |
– 1.7万円 |
+ 10.5万円 |
2つの計算で、損益は12万円以上の違いが出ました。
BTCはほぼ同じでしたが、ETHは大きな違いが出ました。
計算方法によって20万円(確定申告が必要な金額)を超えるか超えないかという人もいるでしょう。
自分が損しないためにもしっかり計算する必要がありますね。
計算が面倒くさい
今回自分でやって痛感しましたが、計算が非常に面倒くさいです。
特に総平均法の場合は売買するごとに売却益も変わるので、自分が確定申告が必要なのか、いくら納税するのかがわかりません。
一方移動平均法は損益はその都度確定しますが、計算はより複雑です。
もっと仮想通貨業界が成熟してくれば、かつてのFXのように申告分離課税に移行したり、損益計算がもっと便利になったりすると思います。
それまで頑張りましょう。笑
まとめ
・自分の仮想通貨損益を計算した
・総平均法と移動平均法で損益に大きな違いが出た
・計算の面倒くささを痛感
できれば来年は取引ゼロで終わらせたいなと思いました。
参考になれば。
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