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はじめに 低金利が続いているが…
金利、低いですよね。
銀行や郵便局に預けてて利息がまともについていたのは遠い昔の事。
生まれていない、記憶にない方も多くなっています。
日本がゼロ金利政策を初めて行ったのが1999年2月、もう22年以上前の話です。
それ以来、各国で低金利政策が行われ、今はコロナ対策で一段と低金利となっています。
最も代表的な10年国債で見ると、アメリカはまだ利回りがありますが、
その他の先進国はゼロ〜マイナス金利が続いています。
日本はほぼゼロ金利が続いていますが、ドイツは上昇傾向にあるにもかかわらず、-0.2%以下となっています。
この状況でよく耳にするのは、
現在の低金利では債券に投資すべきでない
という意見です。
確かに現在が歴史的低金利にあることは事実で、金利が安い = 債券価格が高い、という事ですから、理にかなっているように思えます。
しかし私はそうは思いません。
・株債券のバランス投資は最強の投資法である
という意見だからです。
株式のみよりも、債券を組み合わせた方が成績が良くなる (シャープレシオが上がる) という内容は以前書いたことがあります。詳しくはこちら
今回は、低金利が終わるのを待って債券を買うのは良くない、という論旨でお話ししたいと思います。
低金利が続くかもしれない理由
社会構造的にデフレに向かってしまう
私がよく観ているMoney Sense CollegeのYouTubeで、日本はデフォルトも、ハイパーインフレにもならないというものがありました。
そこでは
・人口増加の鈍化、人口減少社会が到来している=需要の減少
・技術革新により、生産、物流に人を必要としなくなっている=供給の増加
により、社会構造的にデフレに向かってしまうと解説されていました。
だからとんでもない量のお金を刷ってもインフレしていない、と説明されています。
この動画では触れられていませんでしたが、インフレ率が低ければ当然金利も上がりません。
ということは今後も低金利が続くと予想されます。
債券ファンドは購入、売却を繰り返している
ほぼ全ての個人投資家は、国債を直接買ってはいません。
(国内の個人向け国債を除く)
債券ファンドを通して購入して言えると思います。例えば海外国債ならば、
・国内ETF … 2511など
・米国ETF … VGIT、VGLTなど
これらは数百本〜数千本の国債を保有し、売買を繰り返しています。
金利が上がれば、金利の高い国債も買って保有することになるので、リスクは分散化されます。
利回りは700年間下落トレンドが続いている
以下の論文によると、過去700年間、平均して0.01%/年 程度のペースで金利は下落していったと報告されています。
あまりに長い期間で逆に参考にしづらいですが、金利はいつか戻るもの、という考えを改めるきっかけになるかもしれません。
deepLで翻訳して下さい
株価と同様、未来のことはわからない
金利は株価よりも先行きが読めそうに思えるかもしれません。
例えば金融緩和のtaperingが始まれば金利は上昇し債券価格は下がるだろう、など
私は株も債券も同じように値動きは読めないと思っています。
もし近いうちに金利が確実に上がるなら、債券ファンドを空売りすれば利益が出ます。
それらを全て織り込んで価格は形成されているのです。
なのでタイミングを見計らうことはできない、意味がないと考えてます。
株との併用で資産効率が上がるのは変わらない
たとえ低金利であっても、株式と相関が低く、特にそれは株の暴落時に顕著であるというのは変わりません。
詳しくは上に貼った過去記事をどうぞ
まとめ
・低金利が続くけど、今後上がる保証はない
・技術革新はデフレへと向かわせる
・700年間、緩やかに金利は下がり続けてきた
・株とバランスを取るのはいつの時代も有効
久しぶりに熱のこもった記事が書けたと思います。
怖がらずに債券を買おう!
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