はじめに ずっと非米国全世界株を探してきた
みなさんは全世界株 vs 米国株、どちら派でしょうか。
私は全世界株派ですが、一歩越えて以前から非米国全世界株に投資できるファンドが欲しいと思っていました。
恨み節のように当ブログでグチグチ言ってきましたが、とうとう楽天証券からVXUSに準じた投資信託が買えるようになりました!
運用開始は当記事公開日の2022/12/21からです。
今回はこのファンドについて解説し、米国株との比較も少しばかりします。
久々にテンション上がってます!
楽天VXUSについて
概要
正式には「楽天・全世界株式(除く米国)インデックス・ファンド」と言います。
ファンド名の通り、全世界株式から米国株式を除外したインデックス (FTSEグローバルキャップインデックス) に連動するファンドです。
楽天VXUSの交付目論見書より引用
大型株だけでなく、中・小型株までも網羅されるインデックスとなっています。
為替ヘッジはなし。
同じ指数に連動するETFが米国に上場していて、ティッカーはVXUSです。
なのでこの商品は楽天VXUSと呼ばれています。
投資対象にVEA (先進国株式 除く米国) も入ってますが、実質的にはVXUSオールインと考えて良いでしょう。
ちなみに債券にも同じようなコンセプトの商品があり、米国総合債券BNDに対して、非米ドル建の総合債券BNDXがあります。
組入比率
Vanguard社 VXUSのページより引用
日本は株式市場規模で第2位なので、VXUSでは最大の組み入れ国 (15.2%) となります。
その他はイギリス (10.2%)、中国 (8.1%)、カナダ (7.6%)、フランス (6.5%)と続きます。
地域別ではヨーロッパが 39.8%、新興国が 25.3%、太平洋地域 (日本、オーストラリアなど)が 26.8%などとなっています。
米国を除いても、先進国の割合は約75%あります。
VXUSは時価ベースで、米国外の株式の99%をカバーしています。
いずれも2022/11/30時点
コスト
購入時手数料、信託財産留保額はかかりません。
信託報酬は 0.132%+0.07%(VXUSのコスト)= 0.202% (税込) で、その他に隠れコストがかかります。
隠れコストは運用開始から1年経った決算で判明しますが、合計した実質コストは0.25%程度になるでのではないかと思います。
米国株式との比較
過去12年間の米国株(VOO)と比較します。
VXUS、VOOの運用開始(2011年1月)からのチャート TradingViewより引用
米国株の圧勝ですね。直近の下落でもVOOがほぼ3倍になっているのに対し、VXUSはキャピタルゲインは12年でほぼゼロという大差がついています。
米国株人気の最大の要因がこの力強い上昇であることは間違いありません。
米国 (VOO) | 非米国 (VXUS) | |
全世界株に対する割合 | 60.5% | 39.5% |
先進国が占める割合 | 100% | 74.7% |
PER | 20.3倍 | 11.7倍 |
PBR | 3.9倍 | 1.6倍 |
一方バリュエーションは米国株が割高で、PERベースでVXUSの1.7倍、PBRベースで2.4倍の株価がついています。
今後の投資判断の参考にして頂けると幸いです。
現在まで米国株が人気だが
いま株式投資をされている方の多くは、海外株式を持っておられると思います。
投資信託のTop10を見ても、全て米国を中心とした外国株かREITが占めています。
日経電子版のHPより引用
さらに海外株=米国株のような図式が投資信託のランキングからも読み取れます。
現状では米国のエクスポージャーを全世界株以下にしたいと思う人は少数だと思うので、このファンドを買う方が多いとは思えません。
それでも出してくれたことに深く感謝したいと思います。
ぜひ長く続く商品になって、色んな非米国商品が出てほしいと願っています。
これを読んでくださった方で買い支えてください!笑
まとめ
・信託報酬は0.202%/年
・これまでのリターンは米国株にボロ負け
・ただ米国株に比べるとかなり割安
・楽天さんマジありがとう
これで私の米国ETFは、GLDM (ゴールドETF) を除いて撤退することになりそうです。
Tracersから配当貴族ファンドも出ましたし、投資環境の充実を強く感じます😊
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