米国より50倍以上買われている!? 日本の異常なレバナス人気

みなさんご存知のレバナス (NASDAQ100 2倍レバレッジ) が絶好調です。

コロナショック時の安値から4.5倍、コロナショック前の最高値を更新してからでも2.4倍になっています。

レバナスの3年チャート

私も過去にレバレッジについてたくさん書いてきましたが、それは理論的に正しくレバレッジを理解し、正しくレバレッジを使おうという趣旨でした。

今回は少し趣向を変えて、レバナスに否定的な意見を書いてみたいと思います。

特に純資産額の推移からわかること、日米のレバレッジ人気の比較をしてみたいと思います。

ちなみに私はNASDAQ100インデックスファンドと、S&P500 2倍レバレッジファンドを持っています。

なので米国ハイテク株否定派でも、レバレッジ否定派でもありません。

現物株の長期投資以外は、得られた利益は他人の金を奪い取ったものです。

別にそれが悪いことでは全くありません。

ただそれは想像するより遥かに難しいです。

市場参加者の大半はプロ投資家で、彼らは世界の一流大学を出て、最先端の金融理論を学び、市場の第一線で戦っているのです。

学のない無能な我々個人投資家が、どうして簡単に勝てるでしょうか。

レバレッジ取引、トレーディングはそういう戦いをしているという自覚が必須です。

アクティブ投資は何かが優れていないと、市場から金を巻き上げることはできません。

アメリカのIT企業はこれからも伸びて、世界を支配するだろう。

こんな浅い考えで自分の大切なお金を投じていませんか？

一人, 二人のyoutuberに乗せられて買ってしまってはいませんか？

最高値を更新し続けるレバナスですが、純資産額の推移を見ると景色が変わってきます。

以下は現在を含めた4点の時期、基準価額、純資産額の表になります。

純資産額に注目してください。

現在ホルダーのほぼ全員が含み益を得ている状況ですが、3年前の運用開始から4倍超えを得ている人はほぼ皆無で、2倍超えを達成している人も少数だとわかります。

YouTubeやTwitter、ブログなどでレバナスを推している人たちも、レバナスで資産を築いた訳ではありません。

本家NASDAQ100 2倍レバのQLDはこの10年で30倍以上になっています。

レバナス投資家も今後同じようなリターンを期待しているでしょう。

QLDチャート　10年で約34倍に上昇

この数ヶ月で突然増え出したこの金額、利益を乗せて回収できるのでしょうか🤔

ちなみに本家NASDAQ100 2倍レバのQLDは純資産が7100億円「しか」ありません。

1倍ETFのQQQは23.5兆円、日本の主要ファンド合計が0.1兆円であることを考えると、レバレッジが1倍ファンドを上回る状況は異常だと言えるでしょう。

NASDAQ100 1倍、2倍ファンド　日米の純資産額比較