追記 さっそく改悪のニュース
前回記事を完成させた直後、さっそく改悪のニュースが出てきました。
国民年金の納付を現在の40年から45年に延長するというニュースです。
現在 (2022年) の年金保険料が月に16,590円なので、5年間納付が伸びると16,590円 × 12 × 5=995,400円の負担増となります。
なんと100万円!!
消費税が2%上がっても、100万円消費増税となるためには5000万円買い物をしないといけません。
どれだけ大きな制度変更かがわかります。
これはまだ決定事項ではありませんが、年金制度を維持するためには負担を増やすしかありません。
現在の年金制度のまま、40年先まで耐えられると思っている人はいないでしょう。
年金保険料を上げる、受給開始年齢を引き上げる、納付期間を伸ばす、受給金額を減らす、受給対象者を減らす
などでバランスをとっていく他ありません。
私はこの納付期間延長は賛成です。
なぜ賛成かというと平等だから、というのが大きな理由で、60歳から65歳は全ての人が通過する道で、その人たちに広く一律の負担を求めているからです。
児童手当のように一部の人だけカットされることもなく、謎のクーポンを発行して事務処理に何百億もかかることはありません。
しかも明確な解決策もあります。
この案は60歳すぎて雇用されている人には関係ありません。(現在既に納付している)
配偶者の扶養制度が変わらなければ、夫 (もしくは妻) が厚生年金に加入していれば、自動的に2人分の国民年金を支払っている事になります。
明確に国は「65歳まで働け」と言っているのです。
それに従っていれば今回の改悪で自己負担が増えることはありません。
リンクを貼ったヤフコメには、お決まりの「まずは国会議員の身を削れ」という意見が多く、賛成意見は全然見当たりませんでした。
当然FIREを目指している私にとっては明らかにマイナスなニュースです。
高齢者に逃げ切られるのは納得できないので、やるなら2−3年以内に開始してほしいと思います。
世代間の差が大きくなりすぎないように、今の58歳は61歳まで、57歳は62歳まで、以下同様に54歳は65歳までの納付期限などが良いでしょう。
10年後とかは絶対やめてもらいたい😤😤
追納の計算やり直し
前回、国民年金の追納はしない方が良いと書きました。
そこで追納が何歳で元が取れるかを計算したのですが、追納した年の節税効果を考えても100歳まで元が取れないとわかりました。
(追納のお金を自分で運用した場合と比較)
保険料の納付期間が伸びると、追納による年金upも少なくなります。
全体の納付期間が45年=540か月に上がると、1か月の追納で 64,816円 ÷ 540=120円の年金upとなります。
かなり厳しい(追納に有利なシミュレーション)で前回行った条件が、
運用の年率リターンは3%とする。(GPIFの2021年までの累積年率リターンは 3.78%)
追納額の45%が返ってくるため、実質納付額は9,140円。
これを35年間、3%で運用すると25,700円。毎月120円で取り返すと214か月、約18年で元が取れます。
65歳から受給したなら18年後は83歳。平均年収で計算すると損益分岐点は90歳を超えてしまいます。
まとめ
年金はなるべく猶予して、追納しないで自分で長期間運用する、というのが計算上の最適解だと考えます。
そして今回のニュースで65歳まで細く長く働く、というのが追加されました。
将来厚生年金が国民年金の穴埋めに使われそうなので、なるべく厚生年金も安く抑えるべきです。
私にとってはFIREが100万円分遠のいたニュースでした😫
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