個別株のちょっとしたメリット 損出しについて

節税・節約

 

目次

 

はじめに 個別株投資は基本的に推奨していなかった

 

個別株投資は基本的におすすめしません。

 

理由は個別株は市場平均と比べて、期待リターンは変わらずリスクが高いからです。

 

まれに企業分析などで超過リターンを出せる人はいますが、私を含め大多数の人間にはできないと思っています。

 

しかし最近個別株投資にも良い点があるなと感じました。

 

 

 

売却益にかかる税金を抑えられる

 

例えば10銘柄以上の個別株を買っていれば、好調な相場でもどれかは含み損が出ているのではないでしょうか。

 

もし今年の売却益や配当があるならば、それを一旦売って買い戻すというやり方があります。

 

そうする事で本来かかる20.315%の税金を抑えられるというメリットがあります。

 

払うべき税金を先延ばしにしているだけですが、これも将来のリターンに影響します。

 

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既に損失が出ていて、含み益をぶつけることも同様に有効です。

 

 

 

 

日本株が手数料で有利

 

米国株などでは売買に手数料がかかります。

 

多くの証券会社で片道0.495%取られるので、税金が抑えられても手数料で損をしてしまいます。

 

一方日本株の手数料は無料のことが多いので、損出し(益出し)に向いています。

 

特に売買をしていなくても、配当との損益通算も可能なので、可能であれば毎年この損出しをやる価値があります。

 

 

それ以外にも日本株には配当控除という節税方法もあり、高配当株を少しずつ買うというやり方がおすすめです。

 

SBIネオモバイル証券を使って、30−50銘柄を少しずつ買うというやり方がおすすめです。

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注意点

 

受渡日と約定日は異なる

 

年末ギリギリにやってしまうと、受け渡しが年明けになってしまうことがあります。

 

一般に個別株は2営業日後ですが、投資信託はそれよりもズレることが多いようです。

 

1週間前までに済ませておくと無難でしょう。

 

 

同日の現物買い戻しはダメ

 

売ったその日に買い戻してしまうと、買った方が先に行われたものとして計算されてしまいます。

 

例 1000円で買った株が500円に値下がりした場合。

  500円で売ったその日に同じ値段で買い戻すと、買いが先に行われたとみなされ、取得単価が750円に下がってしまう。

そのため予定の損失額が出せなくなってしまいます。

 

これを避けるためには信用取引でクロス取引をして、その後現引きをするという手段があります。

 

最も簡単なのは、翌日以降に買い戻すというやり方です。

 

 

先物取引やFX、仮想通貨は損益通算できない

 

先物取引内では損益通算できますが、現物取引との損益通算はできません。

 

同様にFX, 仮想通貨も対象外です。

 

 

NISAも損益通算できない

 

NISA枠も上記同様、特定口座との損益通算はできません。

 

NISAは非課税期間いっぱいまで持つのが最適解だと思います。

 

 

 

めんどくさがらずにやろう

 

リターンは全く予想できない、リスクはある程度事前にわかる。

 

そしてコストは投資前にはっきりとわかります。

 

コントロールできる範囲はコストを意識して、手間を惜しまずやっていきましょう。

 

 

まとめ

 

・利益、配当が出ているなら損出しをするべき

・個別株はETF, 投資信託より損出しが容易

・特に日本株がおすすめ

・先物取引やFX、NISA枠は損益通算できない

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