デュアルモメンタム投資 7月分 運用開始以来最大の危機!

投資の原理原則

目次

はじめに

今回は私が現在行っている、インデックスを中心としたデュアルモメンタム投資の月次報告を行います。

6月分はこちら

デュアルモメンタム投資 アップデート 2021年6月分
目次 はじめに 今月の価格、騰落率 現在 (2021年5月) のポジション 6月のポジション ( )は1月からの評価損益 + 実現損益 仮想通貨に関して再々度方針変更 悩み VSSはいらない? まとめ...

ざっくりまとめると、

・モメンタム投資という順張り投資をしている

順張りとは、上がっているものを買い、下がってきたら売るやり方

・モメンタム投資をしているポートフォリオは以下の通り

( )は資産に占める割合

VOO(S&P500)VSS(非米国小型株)のデュアルモメンタム (35%)

海外REIT、国内REITのデュアルモメンタム (5%)

ゴールド (6%)、プラチナ (2%)QQQ (5%)、コモディティ投信 (2%)の絶対モメンタム

評価に使うルックバック期間は3ヶ月+6ヶ月

モメンタム投資についてはこちらから

デュアルモメンタム投資について 理論、実践法など総まとめ
目次 はじめに モメンタム投資を始めたきっかけ モメンタム投資とは 絶対モメンタムと相対モメンタム、デュアルモメンタム 絶対モメンタム 相対モメンタム デュアルモメンタム モメン...

現在の株価、騰落率

以下3月末、3ヶ月前、6ヶ月前の株価(価格)を表にしました。

ticker

current

3-mo ago(3月末)

6-mo ago(12月末)

3,6mo騰落率

VOO(米国)

393.16

364.30

342.48

+22.5%

VSS(非米国)

136.81

127.84

121.34

+19.6%

1540

5960

5770

6090

+1.1%

1541

3560

3845

3250

+2.1%

2568(QQQ)

354.99

318.76

312.98

+24.8%

1343 日本R

2317

2169

1909

+28.2%

2515 外国R

1147

1040

902

+37.5%

Commodity

7,981

7,201

6,292

+18.3%

現在 (2021年6のポジション

VOOVSS、債券→VSS

ゴールド、債券債券

プラチナ、債券プラチナ

QQQ、債券→QQQ(2568)

日本、外国REIT、債券海外REIT(2515)

コモディティ、債券コモディティ

今月の売買

7月のポジション ( )1月からの評価損益 + 実現損益

VOO > VSSのため、VOO を新規買い (+119万円)

ゴールドはホールド (-8.6万円)

プラチナはホールド (+4.7万円)

QQQ(2568)はホールド (+23.7万円)

REIT2515をホールド (+24.7万円)

コモディティはホールド (+10.4万円)

以上のように、今月は

最大ポートフォリオのVOOVSSのデュアルモメンタムは、とうとうVOOに変わりました。

年初の投資開始以来、初めての事です。

これにより多額の売却益が発生しました。

これについて下記で考察します。

デュアルモメンタム最大の危機 税の繰延効果

そもそも投資は

・非課税枠を使い切る(NISAiDeCo)

・売買にはコストがかかるので、長期投資をする

・コストの安いファンドを選ぶ

が最も期待値の高い投資です。

将来何が上がるかわからないので、何を買うかはまた別の話になります。

一方私のデュアルモメンタム投資は、年に3回程度の売買が発生します。

メインは米国ETFなので、為替・売買に手数料がかかります。

(国内ETFなら手数料0円の事が多い)

これは以前計算しましたが、売買+保有コストは米国ETFでも年間0.3%程度で、許容できると考えていました。

しかし税の繰延効果についてはあまり深く考えていませんでした。

そこで今回、過去30年間の日経平均、S&P500について、以下の条件で計算してみました。

1990年から2020年まで、毎年年末に売却、最後に売却、指数の値動きを表示

・売却益に対する税率は20%、損失は3年間繰越し可能

・配当は考慮せず

結果は以下の通りです。

日経平均の税金繰延効果

 

S&P500の税金繰延効果

日経平均はそれぞれ-13.7%+12.1%+15.2%

 

S&P500はそれぞれ6.77(6.58%/)9.31(7.72%/)11.38(8.44%/)

となりました。

皆さんはどう見るでしょうか。

私は大きな差だと感じました。

非課税口座と比べて、年2%ほどリターンが下がり、課税口座と比べても1%以上下がりました。

NISAiDeCoでの長期投資に勝るものはない、と確信しました。

追加の投資はこれらの枠を使い切ってからが良いでしょう。

ちなみに私が実践しているデュアルモメンタム投資は、バックテストで年率リターン19.9%でした。(S&P5008.4%/)

VOO、VSS、ルックバック3、6ヶ月のデュアルモメンタム バックテスト

将来もこの高リターンが続けば税金は大した影響を持ちませんが、維持する可能性は低いです。

基準指数に毎年1.5%は勝ち続けないと手間、手数料、税金がペイできません

自信ない。

これまで私はリターンが同じでも、ドローダウン(下落)が避けられるならばそれで良いと思っていました。

株に全ツッパだと、リーマンショックで資産が半分以下になるわけですから。

しかし税の繰延効果を計算した結論として、

デュアルモメンタムは継続するが、割合を落とす

で行きます。

残ったお金の運用先はまだ決めていませんが、VGLT (長期米国債ETF)を買おうかなと思案中。

まとめ

・デュアルモメンタム7月分のアップデート

・最大ポートフォリオのVSSを売却へ

・税の繰延効果を考え直し、デュアルモメンタムは縮小へ

やはりインデックス長期投資に敵うものはなかなかないですね

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