目次
- はじめに 前回の続き
- SPXLとは
- SPXLの値動き
- なぜSPXLなのか
- レバレッジETFを長期保有して危なくないのか
- S&P500 2倍レバがベストだが
- グロ3、USA360、SPXLを保有すると
- まとめ
はじめに 前回の続き
・ジュニアNISAをまだ迷っている
・今まで考えていた以上にリスクを取るべきと考えるようになった
・グロ3、USA360、SPXLを組み合わせる予定
といった事を前回は書きました。
今回はSPXLを中心に、もう少し掘り下げていきます。
SPXLとは
Direxion Daily S&P 500 Bull 3X Sharesの略称で、文字通りS&P 500 の3倍の値動きをするETFです。
ブル(Bull)とは雄牛の事で、角を下から上へ振り上げることから、上昇を表す言葉となりました。
反対語はベア(熊)で、前足を上から下へ振り下ろす仕草から、下落を表します。
3倍の値動きは1日に限定したもので、S&P500が1%上がったらSPXLは3%上がるといったシロモノです。
なので例えばS&P500が 1年かけて50%値上がりしたとして、SPXLが 50 × 3=150%値上がりする、というのは間違いです。
実際の値動きは以下の通りで、S&P500 ETF (VOO) に比べると非常に値動きが激しいのが分かります。
SPXLの値動き
昨年3月のコロナショック時、S&P500が32%安だったのに対し、SPXLは75%以上下落しました。
これはITバブル崩壊のハイテク株 (QQQ)、1930年代の世界恐慌に匹敵する下落です。
株式全体のインデックスであれば歴史的にも珍しい大暴落が、数年に1回は起こると覚悟しなければなりません。
なぜSPXLなのか
日本ではこれしか買えない
なぜ3倍レバを考えているかというと、楽天証券、SBI証券ではこれしか買えないからです。
他にも2倍レバ、NASDAQ100のレバなどありますが、上記証券会社では取り扱いがありません。
iFreeシリーズもあるが…
国内の投資信託には
iFreeレバレッジ S&P500
iFreeレバレッジ NASDAQ100 (レバナス)
があり、特にレバナスは個人投資家からの人気が高いです。
iFreeレバレッジ S&P500 / 大和アセットマネジメント株式会社
iFreeレバレッジ NASDAQ100 / 大和アセットマネジメント株式会社
私はセクターを限定したくないので、レバナスは外れます。
またレバS&P500の方は、実質コストが1.07%/年でした。
レバレッジファンドとしては決して高くはありませんが、米国のS&P500 2倍ETFであるSPUUは、保有コストが0.64%/年と結構違います。
ほぼ同じ商品を高いコストで買わされるのは悔しい😫
為替ヘッジがついていますが、これも無い方がありがたいです。
レバレッジETFを長期保有して危なくないのか
レバレッジETFは時間が経つほど基準指数から乖離します。
そのため長期保有には向かないという意見も多いです。
米国株のような右肩上がりのインデックスでは2倍、場合によって3倍まで長期保有が可能です。
しかし3倍は相場状況が良くないと、リスクに見合うリターンが出ません。
また詳細は以下に示しますが、基準指数のボラティリティが高いと、レバレッジのリターンは二次関数的に下がっていきます。
つまりボラティリティの高いNASDAQ100はレバレッジに不利、と言えます。
レバレッジ下のリターンは以下の式で近似的に表す事ができる。
RはETFの日次複利成長率、kはETFのレバレッジ、μはベンチマークの日次平均リターン、σはベンチマークの日次リターンの日次ボラティリティ(すなわち標準偏差)
σは市場全体の指数より、個別株やセクター別ETFで高くなる
S&P500 2倍レバがベストだが
レバレッジの性質と過去長期のリターンを考えると、S&P500 2倍レバがベストだと考えられます。
iFreeレバレッジ S&P500がそれに当たるのですが、上述の理由から買いたくないと思ってしまいます。うーむ🤔
また前回書いたようにグロ3、USA360と組み合わせて保有する予定なので、3倍にしてもリターンは悪くないかもしれません。うーむ🤔
グロ3、USA360、SPXLを保有すると
ジュニアNISAの上限、年間80万円を
グロ3 30万円
USA360 30万円
SPXL 20万円
で投資すると、その内訳は以下のようになります。
全体のレバレッジは3.2倍で、
株式:REIT:債券=40.7 : 4.7 : 54.6
となります。良いバランスですね
株式の米国比率は89%と高く、残りは日本と新興国で半分ずつです。
全世界株派の私としては少し不満はあります。
ここ10〜12年は株式市場が好調だったため、バックテストをすると株式比率を高めて、かつ高いレバレッジをかけるのが正解となります。
しかし未来はそうならないので、バランスはもっと慎重にした方が良いかもしれません。うーむ🤔
まとめ
・SPXLについて解説
・レバレッジETFも長期保有できる
・レバレッジは2倍が望ましい
・しかし日本で買える良いファンドがないので、SPXLを検討中
・グロ3、USA360、SPXLでジュニアNISAを組もうと検討中
レバETFは奥が深い。
そもそもの仕組み、配当は価格に考慮されてるのか、インフレ、デフレ下での基準指数とレバETFの関係などなど…
勉強します(๑•̀ㅂ•́)و
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