デュアルモメンタム(ADM)を再検証 優位性は失われていない

モメンタム投資シリーズ

目次

はじめに デュアルモメンタムのおさらい

私の投資手法のメインであり、当ブログのメインテーマの一つであるデュアルモメンタムについて今回は書きます。

改めてデュアルモメンタムとは、デュアル=2つのモメンタム投資を組み合わせたもので、モメンタム投資というのは順張り投資です。

具体的に私が行っているのは以下の通り。

① S&P500(VOO)について、3ヶ月前、6ヶ月前と比較した騰落率の合計を計算。

例えば現在の株価が4,000、3ヶ月前が3,500、6ヶ月前が3,200なら

4000/3500 → +14%

4000/3200 → +25%

合計 +39%

という風に計算します。

② 同様に非米国株(VSS)について同様に計算。

③ ①がマイナスならば長期米国債(VGLT)を購入。

④ ①がプラスならばVOOとVSSで騰落率が高い方を購入

f:id:shotaro37:20211215003509p:plain
デュアルモメンタム(ADM)のフローチャート

より詳しいモメンタム投資についてはこちらから

デュアルモメンタム投資について 理論、実践法など総まとめ
目次 はじめに モメンタム投資を始めたきっかけ モメンタム投資とは 絶対モメンタムと相対モメンタム、デュアルモメンタム 絶対モメンタム 相対モメンタム デュアルモメンタム モメンタムに用いるアセット(...

投資開始から1年が経過 振り返りをする

さてこのやり方は私が考えたものではありません。

engineered portfolioというサイトで紹介されていた手法をほぼそのまま使っています。

(投資法はAccelerating Dual Momentum, ADMという名称)

 

engineeredportfolio.com

この手法が紹介されたのが2018年5月、私がデュアルモメンタム投資を開始したのが2021年1月です。

それ以降現在まで、この手法は有効だったのでしょうか。

それを今回は確かめたいと思います。

アクティブ運用はバックテスト通りにはいかない

スマートベータ投資という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

バリュー、小型、モメンタムなどのアノマリーを利用して、インデックスを上回ろうという戦略です。

またどんな手法でも良いのですが、バックテストで良い結果が得られるトレード方法なんて無限に見つけられます。

しかしそんな都合の良い話は存在せず、色んな商品、手法が登場してはあっけなく消えていきます。

もし本当に儲かる手法があったとしても、公開された瞬間に真似されて優位性は失われてしまいます。

考えてみれば当たり前の話ですね。

“Smart” Performance Only Exists in Backtests

「スマートな」パフォーマンスはバックテストにしか存在しない

The Smart Beta Mirage by Shiyang Huang, Yang Song, Hong Xiang :: SSRN

一例として、以前トレンド・アロケーション・オープンという投資信託を紹介したことがあります。

これはコロナショックで損切りして、1年間買い戻しなしという大悪手を放ってしまったファンドです。

しかし当然ながら、運用開始前はうまく下落を抑えながらリターンが得られると考えていたはずです。

しかもこれは泡沫ファンドなどではなく、ピーク時には1600億円以上の純資産額があった巨大ファンドです。

なぜモメンタム投資を始めたのか

私は常々、全世界株インデックス、一括長期投資が最適解だと言ってきました。

そしてインデックスを超えようとしたらどうなってしまうかは前述した通りです。

ではなぜモメンタム投資なんて始めたのか。

それは「モメンタムというアノマリーは人間の本能に基づいたものであり、失われる事はない」と考えたためです。

本題 2018年以降のデュアルモメンタムはどうか

ずいぶん前置きが長くなってしまいましたが、デュアルモメンタムは公開以降も高リターンを得られているのでしょうか。

結果はこちら。

f:id:shotaro37:20211215003921p:plain
デュアルモメンタム(ADM) 2018年以降のパフォーマンス

青がデュアルモメンタム、黄色がS&P500です。

大きな差ではありませんが、デュアルモメンタムがほぼ一貫して米国株を上回っています

これだけでも十分すごい事なのですが、別にリターンに大差ないから普通に米国株持っとけば良いじゃん、って思うかもしれません。

しかし「デュアルモメンタムは上げ相場には弱い、その代わり長期下落時に資産をほとんど減らさない」という傾向を踏まえると話は変わってきます。

デュアルモメンタムが不利な上昇相場だったにもかかわらず、少なくともS&P500にリターン負けていません。

つまり下落相場での保険を持ちつつ、手法公開後の数年間の上昇相場でも勝っている、この手法が有効であり続けているということが分かるわけです。

これまでも、これからもおすすめできる投資法である

世の中には星の数ほど投資法がありますが、公開から3年以上も高リターンを継続しているものはかなり少ないと思います。

長期ホールドのインデックス投資もしつつ、デュアルモメンタム投資も引き続きおすすめしたいと思います。

まとめ

・デュアルモメンタムについておさらい

・アクティブ投資は、バックテスト通りに運用できない

・デュアルモメンタムは、公開から3年以上経過して、米国株を上回っている

・しかもこの期間は上昇相場で、モメンタムには不利であった

・これからもデュアルモメンタムはおすすめ

「デュアルモメンタムは今でも有効だよ」っていうだけなのにこんなに長くなってしまいました😅😅

参考になれば。

コメント

タイトルとURLをコピーしました