目次
はじめに 前回のおさらい
前回、以下のサイトが長期投資に関して良くまとめられていると紹介しました。
以下「hayatoさんのHP」「hayatoさん」と略します。
今回は、各個人投資家が目指しているリターン別に、どのような戦略を取れば良いか、この長期投資の原則をベースに考えていきたいと思います。
① 市場平均以下を目指す人
② 市場平均を目指す人
③ 市場平均以上を目指す人
に分けて考えます。順番が前後しますが、②, ①, ③の順番とします。
リターンとは現時点で自分が持つ、投資可能金額に対する期待リターンとします。
貯蓄型の民間保険、年金、生活防衛資金の貯金などは省いて考えます。
投資タイプ別
② 市場平均を目指す人が取るべき戦略
理論上はこれが最も単純で、投資可能金額のリターンを市場平均と同じにするためには、全ての資金をインデックス投資に充てれば終わりです。
つまり全世界株式やS&P500に連動する投資信託 (emaxis slimオールカントリーなど) となります。
hayatoさんのHPにもあるように、国内商品で十分コストは低いので、わざわざ米国ETFにする必要はありません。
この投資の問題点は、リスクが比較的高い (リーマンショックで半値以下になる)ので、単純な割には継続するのが難しいことが挙げられます。
① 市場平均以下を目指す人が取るべき戦略
市場平均を得る方法がわかっているのに、平均以下を目指す人などいるのかと思われるかもしれません。
これはリスクや損失を減らしたい人が取るべき戦略です。
ちなみに今回、目指すリターン別に分けましたが、どれだけリスクを取れるか(リスク許容度)によって投資割合を決めるのが正しいやり方です。
将来のリターンは読めないけれど、リスクは商品によって比較的正確に予想できるからです。
hayatoさんは現金とインデックス投資の割合で決めるべきと書いていますが、私は債券投資を強く勧めます。
中期国債が最も株式との保有でシャープレシオが高かった一方、リターンが優れていたのは長期国債でした。
現金、預金はインフレに勝てませんが、債券はインフレ調整後でもプラスリターンが期待できます。
有名なジェレミーシーゲルの表を載せます。
例えば最もリスク許容度が低い人は、インデックス投資3割、中期国債 (2511など)7割、などになるでしょうか。
③ 市場平均以上を目指す人
これが最も厄介で、hayatoさんは市場平均を上回ろうとすると、「プロ中のプロの平均」から「普通の人」になってしまうと警告しています。
「インデックス投資は勝者のゲーム」の中で、ウォーレン・バフェットの師匠、ベンジャミン・グレアムも「市場平均で満足すべき」と言っています。
しかし私を含め、投資をしている多く(ほとんど?)の方がここに属するでしょう。
アクティブファンドのほとんどがインデックスに長期で勝てないと知っているのに、世界中の超高学歴の、超有能なファンドマネージャーより自分の方が優れていると勘違いしてしまうのです。
半年前にも市場平均を上回ろうとするな、という記事を書いていました。
少なくとも自分の戦略をシミュレーションして、しっかりリスク管理をして、こまめに記録して反省するぐらいのことは最低限必要でしょう。
分散はやっぱり大事 レバレッジも時には有用
私はよほどトレード思考が強くない限り、① 市場平均以下を目指すべきだと思っています。
そのために前述した債券投資の他に、ゴールド、REIT、仮想通貨などへの分散はリスク低減に役立つので、絶対やった方がいいと思います。
債券やゴールドは株式よりも期待リターンが小さいので、合計では市場平均以下になるでしょう。
追加でレバレッジをかけたり (特に若い人)、トレンドフォロー戦略のトレードを加えるのもアリですね。
私はデュアルモメンタム投資なる、順張りトレードをやっています。
書いてて気づいたのですが、ダン高橋と全く同じこと言っています。
知らぬ間にダンイズムが染み付いていた😂
まとめ
・目指すリターン別に注意点、手法などを紹介
・おすすめは「市場平均以下」
・ダン高橋はやっぱりいいこと言っている
ビットコインについては企業の保有が増えるほど、株価と連動してしまって分散が効かなくなるとも言われてます🤔
コメント