レバナスのドルコスト平均法は反対 風丸さんの動画を考察

レバレッジファンド

目次

はじめに 最近ハマった投資系YouTuber

最近になって風丸さんという投資系YouTuberを見つけました。

この方は簡単に言うと、

レバレッジNASDAQ100を定額積み立てしよう!

という主張をされています。

youtu.be

とても深い考察をされていて、かつちゃんと独自の主張があり、素晴らしいYouTuberだと感心しました。

今回はこの方の主張に対して、私の意見を書いていこうと思います。

結論は、私はやらないけど、やり方としてはアリ です。

理由を書いていきます。

レバレッジNASDAQ100とは

NASDAQ (ナスダック) とは、アメリカ取引市場の一つで、ハイテク株が多く上場しています。

NASDAQ 100とは、そのナスダックに上場する、金融銘柄を除く、時価総額上位100銘柄の指数です。

構成銘柄は以下の通りで、いわゆるGAFAMが約40%を占めています。

Nasdaq 100 Index Component Weights – Nasdaq 100 Companies

次にレバレッジファンドは、対象指数の1日の値動きが2倍や3倍になるように設計されたファンドで、より大きな値動きをするのが特徴です。

注意:

よく言われることですが、1日を超えた期間では倍、というのは当てはまらなくなります。

例えば10%下げた次の日に10%上げた場合、対象指数は0.9 × 1.1 = 0.99倍ですが、2倍レバレッジでは0.8 × 1.2 = 0.96倍となります。

日本にはiFreeレバレッジ NASDAQ100という投資信託があり、純資産額は20216月現在で787億円で前年比の10倍以上、楽天証券の買付ランキングで全銘柄中10位という大人気ファンドです。

iFreeレバレッジ NASDAQ100 | 投資信託 | 楽天証券

信託報酬は0.99%/年と、レバレッジファンドとしては平均的なコストです。

風丸さんのYouTubeの要旨

信託報酬が高い

 →リターン比で見れば高くない

レバレッジファンドを長期保有するのはよくない

 →長期保有は問題なし

現在の株価が高すぎてバブルではないか

 →利益の増加に伴った健全な株価上昇である

2000年のITバブルが起きたらほとんどゼロになってしまう

 →すでにITは社会インフラであり、当時とは状況が全く違う

理解不足があるかもしれませんが、こんな感じでした。

私も概ね賛成です。

特に誤解が多いのは、レバレッジファンドを長期保有してはいけないという論調で、よく耳にします。

投資初心者を近づけないようにするためには良いかもしれませんが、全世界や米国株など、長期に上昇するものであれば、2倍程度までは安全に保有できます

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賛成理由

インデックス投資だけでは短期間で大きな資産は作れません。

5%30年間、非課税運用して4.3倍です。

かといって個別株に集中投資するのも感心しません。

私はリスク (= ボラティリティをいかに下げるかを考えてきており、集中投資はその真逆の行為だからです。

大きな資産を早く作りたいけど、無茶なリスクは取りたくない、という方への良い選択肢だと思います。

市場平均より大きなリスクを取って、大きく儲けたいというやり方ですね。

自分の意見と違うところ

米国ハイテク株が(他の株よりも)今後も上がるだろうという「読み」があることが前提になります。

ドルコスト平均法を勧めていましたが、それも積立期間に下落があって、売却までに上昇するという値動きの「読み」が背景にあります。

私はこれらには賛成しかねます。

どの国の、何が、いつ上がるかはわからないという考えからです。

 この考えは山崎元さんの受け売りです。

またドルコスト平均法は特別優れた買い方ではなく、一括購入やリバランスよりも、値動きの違いでパフォーマンスに大きな差が出るという事を調べたことがあります。

ドルコスト平均法は時間分散にならない シミュレーションで検証 
目次 はじめに シミュレーション方法 検証1  山型 検証2  谷型 検証3  右肩上がり 検証4  右肩下がり 検証5  ギザギザ上昇 検証6  ギザギザ下降 結果...

例えば日本と比較して米国は、

・人口が増加している

・世界中から優秀な人材が集まる

・新陳代謝が激しく、新たな企業が成長しやすい

・失敗を恐れない文化

・広大な土地、資源

など優れている面が多くあります。

しかしそれは既に知られている事であり、これは株価に織り込まれているはずです。

今後の株価が上がるという根拠にはなりません。

私は何がいつ上がるのかは予想できないという考えで、なるべく広い分散を心掛けています。

NASDAQ100 (QQQ) の設定来チャート。定額積立に理想的な、お椀型の値動きだった

ちなみに値動き、値上がりする国やセクターを最も予想しないのは、全世界株一括買いです。

給料などで資金が増え、結果的に積み立てになる場合も、その都度投資可能資金を振り分けているので、一括買いの趣旨からは外れていません。

これらを考えると、NASDAQ100の期待リターンが優れている訳ではないため、年間1%のコストは高いと感じます。

つまるところ何を信じるかの違いですね。

ちょっとオカルトっぽく聞こえてしまうかもしれませんが、信じる力が強い方が儲けられます。 

暴落時に慌てて売ったり、ちょっとの上昇ですぐ売ったりしなくなるので。

そういう意味でこの風丸さんはレバレッジNASDAQ100で大儲けできるんだろうな〜と思ったりします。

まとめ

・レバレッジNASDAQ100をお勧めするYouTuberを紹介

・レバレッジをかけるのは悪いことではない

・一発大儲けをしたい人には有望な選択肢

・しかし私の考えには合わない

しゃべりも聞きやすく面白い方で一気見してしまいました。

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