目次
はじめに
以前ジュニアNISAの候補を2つ挙げました。emaxis slim8資産均等型と、楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)でした。
結論としては、ややemaxis slimがいいかなぁという感じでした。
過去記事はこちら
今回新たな投資信託候補を紹介します。
それがSmart-i 8資産バランスシリーズです。
Smart-i 8資産バランスシリーズについて
設定日は2018.03.27で、約3年の運用実績があります。
…いや全く知りませんでした。
このシリーズには安定型/安定成長型/成長型 の3種類が運用されています。
それぞれの運用比率は以下のようになっています。
今回私はジュニアNISAの候補を探しており、リスクは取れるので、成長型に絞って考えていきます。
リバランスが効果的だと考えているので、株式一本の運用は考えていません。
バランス型ファンドの中での比較となります。
また今回は同じ8資産バランスの、emaxis slim 8資産均等型と比べて評価します。
Smart-i 8資産(成長型) vs emaxis slim 8資産均等
良い点 REITや債券が少なく、株式の割合が高い
新興国債券はリスクリターンともに、先進国債券と株式の中間あたりに位置します。
REITは株式と同じリスクリターンと考えて差し支えありません。
均等型と比べて、やや債券の割合が低く、REITが少ないというバランスになります。
これはより良いバランスだと感じます。
なぜかというと、REITと株式市場では規模が大きく違うからで、均等保有はREITの割合が大きすぎると感じていたからです。
また国内+先進国債券で18%、新興国債券を入れても23%と、債券割合がちょうど良いです。
株式に債券を10〜20%入れてもリターンはほぼ変わらず、リスクが減少するというデータがあります。
ここの11:40あたりから
長期資産運用はアセットアロケーションで決まる(売買タイミングではない)と言われているので、これが良いと思う方に投資すべきですね。
悪い点1 信託報酬が高め
emaxis slimは0.154 %/年で、Smart-i は0.22 %/年で、わずかですが差があります。
またemaxis slimシリーズは、これまで何度か手数料の引き下げを行なっており、今後も業界最低水準を維持できるという安心感があります。
悪い点2 運用額が小さい
Smart-i は純資産がまだ21億円しかありません。
emaxis slimの方は800億円を超えています。(2021年3月現在)
今後20年売り買いができないことを考えると、規模が大きい安心感は無視できません。
力こそパワー的な。笑
悪い点3 為替ヘッジは必要ない
成長型はわずか7%にすぎませんが、先進国債券に為替ヘッジがかけられています。
このポートフォリオにおいて、外貨(主に米ドル) のリスクは余裕で引き受けられます。
またヘッジには当然コストがかかりますので、できればないほうが良かった。
悪い点4 国内株式が多い
上の図にあるように、成長型は26%の国内株式を保有します。
国内株と先進国がほぼ同割合なのは、emaxis slimと同じですが、せっかくならここで差をつけてほしかったです。
国内株は10%もあれば十分だったので。
この国内株の多さはGPIFに倣ったのでしょうか。
結論 emaxis slimが優位
最も大事なアセットアロケーションという意味では、Smart-i が良いと感じました。
しかしコスト、規模 (繰り上げ償還のリスク)を考えると、emaxis slimがいいかなという結論になりました。今のところは。
まとめ
・Smart-i 成長型という良いバランス型ファンドを見つけた
・均等分散よりこちらが好み
・しかしコスト、規模からemaxis slim優位変わらず
もうひと声いいのがあれば、と前回に続き感じました。
NISAの仕組み的に、バランス型ファンドの需要は高いと思うので、今後も新たな商品を期待します。
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