3月19日 トルコリラ暴落
以前FX両建ての最大リスク「フラッシュクラッシュ」について書きました。
相場が数分の間に急変して、ロスカットをくらい大損してしまうというリスクです。

当記事を書いてから2ヶ月も経たないうちに、実際にトルコリラで発生しました。
現大統領エルドアン氏の政敵であり、次期大統領と目されるイスタンブール市長、イマモール氏が拘束されたというニュースがきっかけでした。
2025年3月19日16時には4.05円程度でしたが、16過ぎから徐々に下がり始め、16:17には4円ちょうどまで下落。この時点で -1.2%と大きな下落になっていました。
そして本番はここからです。16:27からガラガラと崩れていき、16:39には3.51円まで暴落しました。
13%もの下落となり、そのほとんどはわずか12分の出来事でした。
トルコリラ円。1分チャート↑
その後はトルコ中銀の為替介入があったとみられ、相場は急激に回復。5時間後には3.9円まで上昇しました。
トルコリラ円。5分チャート↑
筆者の対応
私は300万リラを両建て保有しており、ロング(買い)は証拠金維持率400%くらいの入金していました。

純資産が200万円くらいになるように調整していました。
16時30分ごろ、たまたまパソコンで公式の株価アプリを見たところ、リラが崩れていくのを目にしました。
慌てて60万円入金しますが、あっという間に溶けてしまいます。
すぐまた50万円追加入金し、底打ちしたような値動きとなります。
まだ下落があるかもと思い、もう20万円入金したところで完全に底打ちが確認できました。
たまたま運良く相場をリアルタイムで確認できましたが、何もしていなかったら私も間違いなく焼かれていました。
旧Twitterを見ると、同じようにトルコリラを持っていた同志がやられた、助かったと報告しあっていました。
トルコリラの怖さはガチ
トルコリラはFXプレイヤーに人気の通貨です。
その唯一最大の理由が高金利通貨だからです。2010年以降で最も低い時でも4.5%、2024年は50%まで上昇しました。
外為どっとコムHPより引用
一方プライスは2007年には99円あったトルコリラですが、この10年は見事な右肩下がり。
今回4円も下回りました。
リラ円 10年チャート
スワップで小遣い稼ぎをしようともくろむスケベトレーダーを、ことごとく焼き尽くしていきました。
今回で改めて学んだのは、トルコリラは最低でも維持率500%必要ということです。
私は他の新興国通貨としてメキシコペソを取引していますが、安定度が全く違います。
トルコリラだけは別で考えないといけないと痛感しました。
まとめ
・焼かれた人が多数出現
・筆者はたまたま相場を見ていて乗り切れた
・トルコリラは本当危ない。維持率高めにしよう
結果的には怪我せずに事件を体験できたので、とても良い経験となりました。
これからはもっと安全運転で運用します。
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