はじめに デュアルモメンタムはオワコンへ
NISA拡充を受けて、よりデュアルモメンタム投資の意義が薄くなってきていると感じる今日この頃。
今月株式に買いシグナルが出たため、VOO (S&P500) を770万円ほど購入。買って2週間で絶賛2288ドル、31.3万円の含み損が出ています。
来月も株式保有は変わらなさそうですが、今のままだとVSS (非米国株) への乗り換えになります。
私は米国ETFで取引していますが、その理由が非米国全世界株のファンドが日本に存在しないからです。
しかしこの米国株、手数料が片道22ドルかかります。往復だと約6,000円。
VOOとAGGは買付手数料がかかりませんが、VSSは往復でしっかり持っていかれます。
もともとは債券投資先としてVGLTを買っていましたが、途中でAGGが買付手数料無料になったためそちらに変更しています。
開始して2年、全くうまくいかないデュアルモメンタムを、この機に大きく変えようかと検討中。
具体的には全て国内で買える投資信託、ETFに置き換えるというもの。
おすすめ投資信託、ETF
全て為替ヘッジなしから選んでいます。
S&P500
候補たくさん。eMAXIS Slimか、ETFなら2558 (MAXIS) がベストでしょう。
商品名、コード | 信託報酬 (税込) |
eMAXIS Slim | 0.0968% |
2558 | 0.077% |
外国債券
米国債券なら 1656, 1486 (いずれも7-10年国債)、先進国なら2511。投資信託ならeMAXIS Slim 先進国債券。
国・通貨分散という観点では2511などの先進国債券がおすすめ。
今回の趣旨では米国債券がよく、1656, 1486ともに出来高十分でマーケットメイクありなので、どちらも優良ファンド。
商品名、コード | 信託報酬 (税込) |
eMAXIS Slim | 0.154% |
1656 | 0.154% |
1486 | 0.176% |
2511 | 0.132% |
非米国
さてこれが最も難しい。米国ETFならば
非米国先進国 :VEA
非米国全世界小型株:VSS
などと、バンガード社から色々な商品が出ています。
日本にはそのようなものが全くないので、自作するしかありません。
まず全世界株の国別比率を見てみます。
eMAXIS Slim 全世界株式の目論見書より引用
非米国の最大地域であるヨーロッパは、良い商品がありませんでした。
残るは新興国と日本ですが、両者の比率的に新興国:日本 = 1 : 1 にすると、それなりに非米国っぽくなると思います。
非米国先進国:新興国なら2 : 1、国別比率なら新興国:日本=2 : 1が妥当ですが、その間を取って 1 : 1 で良いのかなと。
というわけで今度は新興国、日本株を探します。
新興国
まず新興国ファンドは国内にいくつかあります。
過去記事ですが、決算資料などはアップデートしています。
ETFはコスト、出来高ともにこれといったものはありません。
SBI雪だるまの実質コストが 0.19%と、eMAXIS Slimの 0.30%より安く、最もおすすめです。
日本株
日本株はもちろんたくさんあります。TOPIX に連動する投資信託、ETFの一例としては、以下があります。
商品名、コード | 信託報酬 (税込) |
eMAXIS Slim | 0.154% |
1306 | 0.0968% |
米国ETFと国内商品でのコスト比較
単純に長期保有する場合には計算は比較的簡単です。
例えば新興国株式を持つ場合、SBI雪だるまとVWOを比較すると、
私の場合は年に2〜4回の売買をする予定なので、より複雑になります。
ここでは4ヶ月ずつ以下の商品をローテーションする場合で考えます。
米国ETF | 国内ファンド | |
S&P500 | VOO | eMAXIS |
債券 | AGG | 1656 |
非米国 | VSS | SBI雪だるま+1306 |
資金は750万円。
すでに同額の米ドルを換えてしまっているので、為替手数料は0として計算します。
米国ETFと国内ファンドの保有コストの差は、多少誤差はありますが約 0.1%/年 です。750万円だと年間7,500円。
売買手数料は片道22ドル=6,000円。VOOとAGGは買付手数料無料。
売買は1年で6回、1年で4回の売買手数料が発生する。2.4万円。
この差は年間 1.65万円。(国内商品が安い)
ここで米国ETFで支払われる配当には、現地米国で10%が課税され、国内でも課税されます。(二重課税)
この二重課税は確定申告で一部取り返せますが (所得が多いと多く返ってくる)、投資信託では2020年からこの問題が解消されています。
仮に米国での10%が全部取られてしまうならば、配当利回りが2%とすると750万円 × 2% × 10% = 1.5万円。
こうなると米国ETFは年間3万円以上のコスト増、リターンが毎年0.4%押し下げられる数字です。結構でかい。
米国ETFとはおさらば
デュアルモメンタムを始める前からこのようなコストは計算していました。
それでも当時はバックテストを忠実に再現する方が大事だと考え、米国ETFを買う方を選びました。
投資そのものがうまくいっていないことが大きいのですが、今や高いコストを払い続ける意味を見い出せなくなってきました。
次に乗り換える場面が来たら、国内商品に変更します。
投資信託は購入タイミングが注文から1日以上ずれますが、それでも期待値は変わらないのでそこは諦めます。
まとめ
・米国株、外国債券、日本株についておすすめ投資信託、ETFを紹介
・非米国は新興国+日本 で代用予定
・米国ETFは最大で年間3万円のコスト高
・来年からは国内商品でデュアルモメンタム継続
いやぁ、アクティブ投資ってうまくいきませんね。
米国株を2年間保持ってたら、今より170万円くらい増えてた計算です🤮🤮
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