はじめに 前回の続き
前回の記事で、先進国株を米国ETFで自作するなら、 S&P500じゃなくて高配当株ETFにしたら下落耐性強いんじゃない?と書きました。

取り崩しが現実的になってきたこともあり、リターンを犠牲にしてでも暴落を回避したいと思っています。
今回は S&P500に代わる米国株ETFを考えます。
高配当株ETFについて
まず高配当株ETFを探します。
有名どころとしては、VYM, HDV, SPYDがよく聞くETFです。
SCHDも最近楽天証券とSBI証券で日本の投資信託として買えるようになりました。
比較表は後で載せますが、この中ではVYMが最も自分に合っていると感じました。
💰保有コストが安い(0.06%)(特にSCHDは日本の証券会社が挟むため高い)
💰時価総額加重平均である(VYMのみ)
💰採用銘柄が多い(500社以上)
というのが主な理由です。
増配系ETFについて
VIG, DGRO(2014), NOBL(Tracers 配当貴族)
これらが挙げられます。
DGROが5年連続増配、VIGは10年、NOBLが25年の銘柄で構成されています。
この中ではVIGが合っていると感じました。
💰広く分散されている(330銘柄以上)
💰時価総額加重平均である(VIGのみ)
💰低コストである(0.05%)
理由はVYMと似ています。
どちらも一言で言うなら、「低コストでバランスが良い」という特長があります。
VYM vs VIG vs VOO
ステータスの比較
両者と、比較のためにVOOを並べた表がこちらです。↓
2025/04/01時点
また上位10社とその割合はそれぞれ以下の通りです。
VYM↓
VIG↓
VOO↓
「投資の森」HPより引用
どのファンドも純資産はどれも十分に大きく、保有コストも十分に低いです。
これら3つのETFの違いとしては、
💰上位10社が占める割合
VOO > VIG > VYM
💰情報技術セクターの割合
VOO > VIG > VYM
💰配当利回り
VYM > VIG > VOO
と、VYMとVOOにはそれなりの差があり、VIGはその中間のような存在であることがわかります。
過去リターン、リスクの比較
直近10年の数字で比較します。
Portfolio Visualizerで作成
予想通り、リターンはVOO > VIG > VYMとなりました。
標準偏差はVOO > VYM > VIG、Maxドローダウンは VYM=VOO > VIGでした。
この10年はVIGがVOOに劣らずリスクリターンに優れていたことがわかります。
この結果を見て、成長投資枠でVIGを買い進めようと思いました。が…
VIG=VOO 90%?
ただしVIGとVOOの相関係数が0.95もあるので、わざわざVIGを選ぶ理由はあまりないかもしれません。
ちなみにVOO 90%にBSV (短期米国債) 10%を加えたポートフォリオをVIGと比較すると、リターン、標準偏差ともほぼ同じになり、間違い探しみたいなパフォーマンスとなりました。
リスクを減らしたいなら、S&P500 をやや控えめに買えば目的は達成されるとわかります。
VIGがおすすめ VYMも良い
思い切ったことができない私としては、 S&P500 に似ているVIGは投資しやすいと感じました。
しかし私はつみたて投資枠やiDeCoでオルカンや先進国株を買っています。
であれば、成長投資枠の一部はVYMくらい違う値動きのファンドにした方が良いかもしれません。
まだ結論は出ていませんが、資金に余裕があれば、成長投資枠の株式はVIG:VEA=70:30で買っていこうと考えています。
今年のNISA分はインド株とEDVで埋める予定のため、2026年以降になります。
個別銘柄選択なし、配当もそれなりにもらえて、オルカンや先進国株式に近いパフォーマンスが期待できる投資先です。
インデックス投資派だけど配当も欲しい、という方は是非ご検討を。
まとめ
・高配当株はVYM、増配株はVIGが良さそう
・VYMとVIGを比較。VIGはVYMとVOOのちょうど中間
・今後はVIG:VEA=70:30で買うかも
iDeCoもあるしセミリタイアもする予定なので、そもそも追加投資ができるかだいぶ怪しいです。
取り崩しが近いのに新たな投資先ばっかり考えてしまう😂
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