目次
- はじめに 日本でも低コストなファンドが出揃う
- 投資信託 週間買付ランキング(2021/10/25~10/29)
- 投資信託 純資産ランキング(2021/11/02)
- 日本は遅れていると言わざるを得ない
- まとめ
はじめに 日本でも低コストなファンドが出揃う
低コストな投資信託(ETF)は、特にここ3〜4年で出揃いつつあります。
日本株 (TOPIX)、先進国株、新興国株、全世界株、日本国債、海外国債、日本REIT、海外REIT、ゴールドなどなど
長期投資家ならほとんどの人がお世話になっているのではないでしょうか。
これらは実質コストレベルで年間0.2%程度まで下がっています。
さてこのような投資環境が整っている現在、実際にどのようなファンドが買われているのかを軽く調べてみました。
なかなか驚きの結果となりました。
投資信託 週間買付ランキング(2021/10/25~10/29)
楽天証券 週間買付金額ランキング
楽天証券が毎週発表しているランキングを見ます。
オールカントリーが3位にランクインしていますが、基本的に米国が強いですね。
(個人的にはこういう時こそ新興国に目を向けるべきではと感じます)
日本株のレバレッジファンドも入っていますが、これはデイトレやスイングトレードがほとんどでしょう。
5位と6位には聞いたことないファンドがランクインしていました。
見たらどちらも毎月分配型、信託報酬2%近くで、長期投資の候補にはなり得ないものでした。
楽天証券は言わずと知れた大手ネット証券であり、金融リテラシーは旧来型の証券会社利用者よりも高いと思いますが、こうした商品が上位にくるんですね。
しかし純資産ランキングはこんな比ではない地獄絵図となっていました。
投資信託 純資産ランキング(2021/11/02)
純資産ランキング(2021/11/02) 楽天証券
次は楽天証券の純資産ランキングです。 買付ランキングよりもずっとひどく、見事にク○ファンドがズラリ。
emaxis slim米国株式以外は、信託報酬が全て1.5%以上で検討の余地なし。
この傾向は楽天証券だけではなく、投資信託全体のランキングでも同じでした。
国内投資信託ランキング 日経電子版より
楽天レバナスが出る内容を書いた時、乗り換えはほとんどの場合不要だと書きました。
しかしこれほどまでコストが高いと、早急に乗り換えが必要となります。
以前高配当株は今や不労所得感がないと書きましたが、毎月、あるいは四半期分配型を買う気持ちが全くわかりません。
驚くべきはぼったくりファンドがあるというだけでなく、国民の大半のお金がぼったくりファンドに流れているという事実です。
もちろんアクティブ投資も悪いものではないですが、だったら自分で個別株を選んで買えばいいのになと思います。
米国株なら楽天証券でもSBI証券でもほとんどが取り扱っています。
調べて買うのも面白いし、保有コストもかかりません。
日本は遅れていると言わざるを得ない
訳知り顔で投資を語るのは好きではないし、私も単なるアマチュア投資家です。
しかしこのランキングあまりには頭が悪いと断言できます。
ちなみに米国ETFランキングは以下の通りとなっていて、低コストなインデックスファンドが並んでいます。
米国ETF 純資産ランキング
Largest ETFs: Top 100 ETFs By Assets
信託報酬が1%を大きく超えるものや、タコ足分配ファンドは一つも含まれていません。
日本もこのようなランキングにならねばと考えています。
多くの人が正しい知識を持てば、きっと長期投資が報われる税制改正が行われるでしょう。
例えばNISAが本家ISAに近づくような。
まとめ
・ボッタクリファンドがずらり
・みんなが正しい知識を持てば、国も動くはず
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