目次
前回のまとめ
・仮想通貨内で分散投資したら、長期投資で安定して稼げるのではないか
・でも種類がたくさんあって、何買えばいいかわからない
・おすすめアルトコインをちょっとずつ説明するよ
・ビットコインを軸にしたポートフォリオがオススメ
ざっくりこんなことを書きました。
前回は3つ紹介したので、今回は残りの5つを書いていきます。
おすすめアルトコイン (時価総額順位)
Atom (Cosmos) 第21位
・クロスチェーン技術によって仮想通貨同士の交換が直接可能に
・処理性能の向上
Tendermintという技術によって、DAppsと呼ばれる分散型アプリケーションの作成が容易になりました。
※ 分散型アプリケーションとは、中央管理者がいないサービスの事。ゲームや仮想通貨取引所、仮想通貨そのものなどを指す
また最近イーサリアムで問題となっている、
①スケーラビリティ問題
→データ量増加による処理遅延が発生する
②利用手数料の上昇
→0.001ETH(イーサリアム)など、手数料は仮想通貨で支払うが、近年その価格が急騰している
も解消しています。
チャートを見ると、時々相関がマイナスになる事があり、分散の一角としては悪くないと思います。
XTZ(Tezos) 第24位
・アップデートによってDeFi (分散型金融) の手数料が75%削減された
・他のコインに比べて、上昇余地がありそう
他の通貨のように、ビットコインやイーサリアムとの相違、改良点という視点で見ていきます。
まずブロックを生成する権利が PoS (プルーフオブステーク)というシステムで動いています。これはコインの保有量によって報酬が決まるというものです。
ビットコインで使われているのは PoW (プルーフオブワーク)という仕組みです。
これは処理性能の高いコンピュータを使う人がマイニング報酬を独占する、また膨大な電力を消費する、といった問題が出ています。
これらを解消するための仕組みをとっています。
詳しくはLPoS (リキッド・プルーフオブステーク)というのですが、ここでは割愛します。
次にイーサリアムは DeFi (分散型金融)分野で主要なフォーマットとなっていますが、近年手数料の高騰が問題となっています。
XTZは2020年11月のアップデートでこの手数料を約75%削減しました。
チャートを見ると、順調に上値は切り上げているものの、上昇幅は比較的落ち着いています。
ビットコインとの相関が低い時もあり、両方の保有で分散効果が得られそうに見えます。
NEO 第25位
・多くの開発プログラミング言語に対応
・所有者全員がマイニング報酬を受け取れる
イーサリアムと似た機能を持っており、スマートコントラクトが使えます。
またNEOは多くのプログラミング言語に対応しているため、多くの開発者、利用者が集まる事が期待できます。
イーサリアムは単一言語しか対応していません。
NEOにはビットコインのような、誰もが参加可能なマイニングシステムはありません。
その代わり、マイニング報酬を全員が受け取る事ができます。
チャートを見ると、最近は上昇が大きく、ビットコインとの相関も強くなっています。
中国という地政学的リスクも考えると、おすすめしづらくなっています。
VET (VeChain) 第27位
・中国人発明のコインで、中国の経済特区 (貴安新区) で使用されている
・プロジェクト側によってマイニングの権限が与えられる、中央集権型のシステム
VeChain は物流管理に特化した仮想通貨です。
ブロックチェーン技術によって、製造から輸送、品質管理、販売管理などの追跡・管理を可能としました。
これによって消費者が商品の生産、輸送、販売に関して簡単に把握できるようになり、品質向上、偽造防止に役立つと期待されています。
実際に中国では運用実験が行われています。
ビットコインと違い、自由にマイニングが認められているわけではなく、VeChain財団から認められた少数の人だけが行なっています。
チャートを見るとビットコインとの相関は高すぎず、まだ上昇余地は大きそうに見えます。
MKR (Maker) 第36位
・代表的なペッグ通貨Tetherよりも客観的信頼性あり
・将来他のペッグ通貨に利用される可能性あり
最も大きなドルペッグ仮想通貨(ステーブルコインとも言う)はTetherですが、これはTether社が管理しており、客観的な信頼性は長年の議論の的となっています。
一方MKRはイーサリアムを基にしたスマートコントラクトによって、その価値に客観性、信頼性持たせています。
ドルと同様の価値を持つ仮想通貨はさまざまな取引で必要ですが、Tetherが抱えている問題を解消しているのは価値が大きいと思います。
問題点としては、担保としてイーサリアムを使っているので、イーサリアムの信用性や地位が落ちた場合、MKRも価値を落とすリスクがあります。
チャートを見ると持ち合いから上抜けしてくれそうな予感もします。
まとめと今後の予定
・2回に分けて8つのアルトコインの特徴を説明した
・これからもアルトコインまとめを書いていきたい
・仮想通貨 (BTC, ETH) のデュアルモメンタム投資もバックテストしてみたい
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