投資初心者は一括投資よりもドルコストがおすすめ 加熱期を避けろ

投資の原理原則

はじめに 一括 vs ドルコスト論争

誰もが一度は考えたことがある、

ある程度まとまった現金がある場合、そのお金は一括投資すべきか、分割で投資すべきか

という非常によくある悩みについて今回は考えてみます。

 

この問題には多くの学者やインフルエンサー、個人投資家がそれぞれの立場から意見しています。

私も多くを目にしてきました。
その中で私が見聞きしたことがない視点について一つご紹介したいと思います。

・ある程度まとまったお金(生活防衛資金を超える現金)がある
・全世界株などに長期投資をする(投資期間は20年以上)

という前提で話を進めます。

同じ問題に対して、以前私は「一括投資 & リバランス」がベストであると結論づけています。

ドルコスト平均法は時間分散にならない シミュレーションで検証 
目次 はじめに シミュレーション方法 検証1  山型 検証2  谷型 検証3  右肩上がり 検証4  右肩下がり 検証5  ギザギザ上昇 検証6  ギザギザ下降 結果...

理論的には一括がベター

よく言われることですが、期待リターンが正の商品に投資する場合には、投資期間は長い方が有利です。

つまり「今すぐ全額株を買う」が最適解となります。

 

ドルコスト平均法は「定数買付よりも平均取得単価が下げられる」というメリットがあります。

三菱UFJ銀行のHPより

しかし分けて株を買うことの理論的な優位性はありません

後半の方に買った株については投資期間が短くなるため、期待リターンや元本割れ確率が高くなってしまいます。

ドルコスト派の意見

投資理論的には一括投資が正解、で間違いありません。

それでも一度に大きな金額を投じるのは心理的な怖さがあります。

しかも投資を覚えたての場合は

・明らかに間違った投資対象を選んでしまう
・好みが変わってしまう(米国株より全世界が好きになるなど)

といったことがよく起こります。

その時の傷を浅くするために、少額から徐々に増やすことが勧められます。

結果的にドルコスト的になるという感じですね。

株に興味を持つのは過熱期が多い

ここからが私の意見です。

初心者の方には、別の理由で分割投資を推奨します。

 

人が何かに興味を持つのは、それが流行っている時であることがほとんどです。

テレビや本やネットで多く取り上げられ、そこで初めて目について興味を持つわけです。

株式など投資の場合は、それが値上がりしている時に多く取り上げられます。

とすると、その時にドカッと買ってしまうと、天井付近で掴んでしまう可能性が高くなってしまいます

 

逆に2009年の初め (リーマンショック) や2020年3月 (コロナショック) に「そろそろ投資でも始めよっかな〜」と考える人はほとんどいないと思います。

投資を始めるべき時は常に「今」だが、その「今」が相場の過熱時期である可能性が高い

 

この辺は客観的に分析することが難しいので、感覚的な話になってしまいます。

それでもかなり説得力のある説だと思うのですが、いかがでしょうか。

1年かけて投資するのがおすすめ

分割するとしてどのくらいに分けるのが良いのでしょうか。

私は「1年」をおすすめします。

1年あれば十分な勉強・情報収集ができますし、投資スタイルもある程度確立するでしょう。

例えば

投資を始めよう!レバナスに投資すれば億り人も目指せる!

と考えて最高値付近で買ってしまったとしても、1年あればある程度下落を追っかけることができます。

これが3年だと長すぎて、機会損失が大きいように思います。

まとめ

・一括 vs ドルコスト論争にいっちょ噛み
・理論的には一括投資が良いが、高値づかみしやすい
・1年かけて買っていくのがおすすめ
・理論的には一括投資
・値動きのシミュレーションからは一括&リバランス
・初心者は高値掴みしやすいから1年かけてドルコスト

こう見ると何を選んでも正解みたいですね😁

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